めざせひゃくまんえん。

 いつものバス停にて――


「よっと――ほっほっほ――」

イブキが両手を上にあげた『バンザイ』の格好のまま少しよろける。

「なにやってんの?」

月夜がその様子を見ながら冷静に突っ込みをいれる。

「ん? オ〜ミソカのファイナルクエストのれんしゅ〜だよ! よっ――あぶな」

話しの途中でヨロけ下がりかけた両手を再びピンっと伸ばす。

「あぁ……あの10時間耐え切って最後まで残ってたら100万円ってやつ?」

「そそ。9ジカン48ふんぐらいがゲンカイテンだったから、イブキさんは12ジカンめざすよ!」

「でも……」

高校生だから参加できないよという言葉が寸前まで出かかり純粋にがんばるイブキの姿を前に呑み込んだ。

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