うすぎ。

 いつものバス停にて――


「はぁ〜……キョ〜もベンキョ〜……」

「いや、だからそれは自業自得だからっ!」

「わかってるよ。それでもこんなサムいひにソトでたくないじゃん!」

「こんな日(外気温4、4)でも水着みたいな格好の人だっているんだから」

「うわっ! なんのバツゲ〜ムなの、それ」

「コスプレ〜さん」

「なるほど。カゲキなやつやるとヌノのメンセキがすくないモンね〜」

「過激? Fre――ち、ちょっと前にやってた深夜の競泳アニメなんかのコスプレはまんま水着だよ」

「へぇ~。ビキニ? スク~ルみずぎとか?」

「男キャラしかでないから」

「あっ! ふ~ん……あれ? なんのはなしだっけ?

「なんだっけ? 寒いけど制服はまだマシとかって話しだっけ?」

「そんなんだっけ?」

 まったく価値のない真冬の会話だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る