そくふぉ~

 いつものバス停にて――


「ねぇ――」

 イブキがスマホ片手に話しかけてくる。

「ん~?」

 月夜がダイオウグソクムシの姿焼き入り自衛隊おせちの画像を見ながら応じる。

「キンキュ~ジシンソクフォ~ってあるじゃん?」

「ああ。あの、どっかで地震おきたら注意喚起を促す奴ね。なぜか早朝や深夜にくることがおおいけど……」

「そそ。それそれ。でも、ジシンくるからきをつけてネ。っていわれてもど~していいかわかんないよね?」

「そこは……ほら、心の準備とか、突然きてヤカンもって逃げないよ~にとか」

「そっか~月夜がヤカンもってにげないよ~にするためのモノなのか~」

「ウチじゃないわよっ!」

「せっかくソクフォ~ながすならさ「ジシンがおきましたが、ワレワレがなんとかしました」とかもっとアンシンできるのをながしてほしいよネ」

「なんとかしたって……」

「そ~いわれたほうがアンシンしない?」

「しないと思う……」

 呆れたように呟く月夜だった。

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