すずめ。
いつものバス停にて――
「ん~……」
イブキがボ~とした表情で上を見上げている。
「どうしたの? 口開いてるよ」
「んとさ~スズメみてたんだけど、マンマルくて――」
というイブキの視線に合わせる様に月夜も上を向く。
「あ~冬になると鳥ってまんまるに太るね」
「スズメってそこらへんにいっぱいいるケド、まんまるでチュンチュンないて、ピョンピョンはねるようにあるいてカワイイよね!」
冬の寒空の中を飛び回る雀を見上げながら――上を見ていたため隙間ができてしまったマフラ~を直しながら雀を注視しながら呟いた。
「そうね~」
月夜も同意するように続ける。
「それに美味しいしね!」
「たべちゃうのっ!?」
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