わき。
いつものバス停にて――
「ふ~ん……約3割の男性が女子の腋がきになるか~」
スマホでいま旬の記事を読んでいた月夜が呟く。
「夏でうすぎになるからね~」
「イブキとかタンクトップでバ~ンってだしてるときあるけど気になんないの?」
「う~ん……あんまし、見られるコトにもテ~コ~ないし」
「はぁ~。手入れに気を使ってんのか~」
「ん? イブキさんいっかいもワキの手入れなんてしたコトないよ」
「へ!?」
「イブキさんそんなに毛深くないし、どこもツルンツルンだからなんにもしてないよ~」
「へ、へ~」
「――うわ~ワキが気になる男性のなかではんぶんイジョ~がガッカリけいけんアリなんだ」
「うっ! えっ! あぁ……そうなんだ……」
イブキの言葉であからさまに挙動不審になっていく月夜。
「やっぱしイマドキの女子ならそ~いうトコはきつうよね~?」
「う、うん。そ、そうだね……」
月夜の様子に気づいたイブキがジト目でジ~っと見た後――
「よし! 月夜とりあえずウデあげてみようか~」
「えっ!? ダメダメダメダメダメダメ――あ、明日ね明日ならイイから」
「いや~今でしょ!」
「ふるッ!」
記録的な猛暑中でも二人はいつも通りだった。
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