もてしぐさ。
いつものバス停にて――
「ふ〜ん……男子がドキっとするモテ仕草ね〜……」
月夜はなんとなしに会話の止まった間にそんな記事を見ていた。
(この間はイブキにモテ容姿の記事でイジられたし、今日はウチがイブキをイジちゃる。
え〜っと……まずは……)
『目が合うと軽く瞳を細めて微笑む』
(よし!)
ふとイブキのほうに視線を向けた瞬間――本当に視線が合った。
イブキはそのネコの様な瞳を細め口元を緩め微笑を作り――
「な〜に〜?」
「!」
(で、できぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――)
「?」
月夜の様子に意味がわからず小首を傾げるイブキ。
(その仕草もカワイイ‼︎ それになにその少し鼻にかかった甘えるような声は――! まあ待て慌てるなウチ。まだ項目はいっぱいある)
『困ったときに瞳を潤ませる』
「どったの? 月夜ちょっとヘンだよ? へ〜き?」
心配そうに問いかけてくるイブキ。その瞳が多少ウルんでいるようにも見える。
「ぐはっ!」
(で、できてる……)
「ち、ちょっと――ど〜しちゃったの?」
月夜の様子がおかしいと感じたイブキが問いただすと――
「な〜るほどね〜」
「うん。実はイブキって女子力高いんだ」
「月夜これは――イブキさんのようにキカクガイにちっこい女子にはあてはまらないんだよ」
結局、自虐ネタになってしまういつもの二人だった。
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