うぇぶかめら。
いつものバス停にて――
「ふ~ん……いまウェブカメラが危険か……」
いつも通りスマホを見ての呟きは、イブキではなく月夜だった。
「まあ、ウチみたいな喪女には関係な――!」
「甘い! 甘いよ月夜!」
「あ! イブキおはよ~」
「うん。おはよ~」
ニッコリと笑顔で挨拶を交わす二人。
「じゃなくて! 甘いよ月夜」
「なにが?」
「知らない間にパソコンの中に遠隔操作型ウィルス仕込まれてウェブカメラ通して全世界とか配信されちゃってもいいの!!」
「いや~ウチにそんな魅力ないから~」
「ふむ……」
イブキは月夜の足元から頭のてっぺんまで見たあと、
「長くて細い脚――」
「ちょ――視線がちょっとイヤらしい」
スカートの裾を押さえる月夜。
「腰もすっごいくびれてるし、弓道で上半身鍛えてるから胸もおっきんだよね月夜って、顔はちょっとキツそうな雰囲気だけどそれがまたイイとかって男子も多いし……」
「でもウチ、コクられた事ないよ」
「う~みゅ……じゃ、ナニが悪いか考えてみよ~。そういえば月夜って好きな男子いないの?」
「え! いや……とくにそういう人は……」
「じゃあさ――もしコクられたらどうすんの?」
「えっ!! え、えっと…………いきなり付き合うとかってのはナシだけど……その、いい人そうなら……お、お友達から……それで徐々にその人のことしっていって……好きになっていく……り、理想かな」
「それでイケメン抱いて!――ってなるワケだね」
「ならんわっ!!」
「う~ん。乙女だね月夜は」
「聞けよっ!」
「でも、なんで月夜モテなんだろ~? ねぇ、男子のどういう時がトキメクの?」
「トキメク? 気になるって事?」
「うん。、まあ、つい目で追ちゃうっていうか……」
「男子の気になる瞬間………………………………」
「男子同士でくっついてる時やイチャイチャとジャレ合ってる時かな」
「そこだっ!!」
イブキが全部理解したといわんばかりに指摘した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます