ず~
いつものバス停――ではなく。
本日は――
「ねぇーーなんでそんな遠くから見てんの?」
本日、二人はなぜか動物園に来ていた。
「な、なんでって――お、怯えるからよ」
「怯える? 月夜って動物とか苦手だっけ?」
イブキは月夜の手をとり、
「ほらほら、そんな遠くからじゃ――せっかく来たんだからもっと間近で――」
と、言ってるがその表情は明らかに月夜を困らせようとしてるのが丸わかりだ。
――ざっざっざっざっざっざっざっざっ――
動物達は一斉に逃げ出した!?
「逃げた!? 動物達がメタスラのごとく逃げちゃったよ!」
「……ほら言ったでしょ? 怯えちゃうって……ウチ昔から動物に好かれなくて……」
「小動物はおろか犬、ネコ――サルに果てはライオンやトラ、熊までウチを見ると怯えて立ち竦んじゃうんだ……熊なんて中に人がはいってんじゃない? っておもうほどの見事な直立不動な姿勢になるんだ……はぁ……」
そのあと月夜の言う通り小動物コーナーでは月夜の手のひらでプルプル震えるハムスターを鑑賞し、サル園では大パニックが起こり、トラやライオンは腹を見せ、熊は見事な直立不動態勢で敬礼をし、裏側では飼育員もパニックになるという事態が起こった!?
「うん! 月夜最強生物に決定!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます