GW中に登校する学生を見ると『ご苦労様』と思います。

GW中の平日いつものごとくバス停で――


「おはー」

「あぁ……月夜お……おはよう……ガク……」

「えぇ!!」

 本気で地面に倒れ込んだイブキを慌てて抱き起す月夜。

「……学生のGWって……予定詰め込み過ぎると……す、すごい……たいへんだね……ち、超会議行ってきたんだけど……開場と同時に数人の巨漢達が猛ダッシュで……す、すごかったよ……進撃のニコ中だった……よ……思わず頭の中で紅蓮の弓矢流れてきたよ」

「あぁ、そうかい」

 月夜は両目を「一」な感じにして呆れる。

「学校あるのわかってんだから、そんな遠征してまで行かなくとも」

「月夜……世の中にはガッコより大事なモノがあるんだよ……」

「確実に超会議じゃないよね!?」

「自分の心にウソはつけないのさ……いまイブキさんはとってもツライ……でも、後悔の念は全くない。『すれ違い通信』も80人越え、ギルドカードもいっぱいもらえたし……イブキさんの中で2013年でもっともイケボのカズヤさんも見えたし……そうそう、総理も来てたよ」

「なんか総理大臣の扱い低いな、ついでかよ!」

「唯ちゃんのウチワももらえたし。もう……思い残す事はない……か、帰って寝る」

 フラフラのまま立ち上がりヨロヨロと動き出すイブキ――その肩が――


 ガシっ!


 と、掴まれる!

「いや。フツーにダメだから!」

 その日イブキは思い出した。

 教師に支配されてた恐怖を…

 学校という鳥籠の中に囚われていた屈辱を……













「なに進撃っぽくナレーションいれて誤魔化しんだ!」

「あべし!」

 肩を掴んでいないほうの手で繰り出された月夜のチョップがイブキの脳天に直撃する!

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