数字物語

@suziyonyon

第1話 幸せの大都会

数字国 数字都 数字区 しあわせマンションC棟 のあるへやから、一人の若者が出てきた。

彼が四吉なのだ。

エレベーターに乗り、駅までバスに乗り、駅から電車に乗った。

SUZIネットワークサービスの支社から呼ばれたからだ。

四吉は電車のデッキで四男と電話した。


四吉 おはよう。今僕は電車の中なんだよ

四男 また出張かい?

四吉 そうさ。如月へ

四男 如月か。日本では怪談話になってるんだって

四吉 僕も読んだよ。 もし如月駅があんな所だったら、この国おしまいだからな。

四男 たしかに。てか、如月といえば栗田翔くんの町じゃねえか!駅で翔くんに会うかもな

四吉 今朝十四くんから最新情報を得たんだ。

今駅で買い物中なんだって!


美しい朝日に照らされた特急「しあわせ」13号のデッキでの友人同士の会話は続くのでした。

如月に、着くまで。

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