「は」

はいっ!

言うて

背筋、伸ばしてみ


++++++++++


確か…

息子が幼稚園の年長の頃だったでしょうか?

わたしと息子の会話している様子をご覧になっていた時の言葉です。


「ちょっとちょっと、息子君。あなた、お母さんが大事なお話をして、そのお行儀の悪さはなんですか?」


そう言いながら、ニコニコと微笑み、こちらに近づいて来られました。そして、息子の横に座ると、猫のように丸くなっていた息子の背中に手を当てて、

「お父さんやお母さんが大事なお話をしている時は、背筋を伸ばして、お目々をしっかり見て」やで。わかったかな?」


その後、子どもに話を聞かせる姿勢(環境作りも含めて)がなっていないとわたしにレクチャー(ダメ出し)があったのは、言うまでもありません。

それは、もちろん、息子のいない場所で。

そのレクチャーを、子どもの前でせず、親であるわたしを立ててくださったおばちゃんの配慮に、

「子どもの前で、お父さんの権威をおとしめるような言動はするまい」

と心に強く思ったのでした。

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