俺はカードゲームで世界を救う!ブシロードを受けたお話。

 わたくしカードゲームって興味ありません。

 サークル室でなにやら男性陣が暇なとき楽しそうに眺めたりしているのはしっていますが、種類もルールもさっぱり。

 一枚がかなり効果な値段で取引されるという話を聞いたときは、サークル室に放置されているそれらを思わず売り払おうと思ったくらいです。

 流石に怒られるのでそんなことはいたしませんが。


 普通に社内で説明会。

 おお、なんか普通の会社とちょっと違うかも。

 スタジオっぽいものとか、チラリと見えます。

 就活生の数はそこそこ。

 中野ってすごくサブカルなイメージでしたが、なんというかオフィス街。

 なんだ、中野ブロードウェイみたいなところにあるのかと思っていたらキレイなビルディングの中にありました。

 へえー。

 受け付けはキレイな若い女性がしていました。

 社員さんも普通。

 別にコスプレしていないし、白衣着ていないし、覆面着けていないし、ジーパンとか履いていない。

 きちんとスーツを着て清潔感のある普通の方でした。

 たぶん、ネクタイもきちんとしていました。

 

 面接の内容も普通でした。

 普通のため、用意してきた通りの就活生らしい笑顔で自分がいかに素晴らしい学生かを練習通りにアピールしました。

 そのため、あまり覚えておりません。

 

 覚えているのは志望動機。

 まさか、面接に呼ばれると思っていなかったので使いまわしの定型文を入れていたはずです。

 さて、カードゲームでどうやって社会貢献につなげるか。

 ここは一発勝負です。

「カードゲームでコミュニケーションを円滑にし、世界を平和にします!!」

 気づくと私はそんな心にもないことを叫んでいました。


 結果はなんと、その面接通ってました。

 ああ、中野ブロードウェイで遊んでいきたかったのですが、残念ながら方向音痴の私はその日ブロードウェイに行くことができなかったのでした。

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