「超ズボラ勉強法」が合わなかった方のために ――勉強法の正しい選び方
本書も無事本編を終えることができました。「超ズボラ勉強法」を実践している皆さん、効果はいかがだったでしょうか。感想などお待ちしています。
さて、今回は万が一この「超ズボラ勉強法」が合わなかった方のために、他の勉強法を探す場合のコツについて説明します。
まずは本屋さんへ行き、参考書コーナーへ行きましょう。ある程度大きい書店であれば、勉強法もいくつか置いてあると思います。
次に、置いてある勉強法を3、4冊ほど手に取って、目次に目を通してください。この時点では本文を読む必要はありません。
どこに注目して読めばいいかというと、それは各勉強法で共通している部分です。ここ、大事です。
大抵の場合、勉強法というものは他との差別化を図るために独自要素がつきものなのですが、はっきり言ってそれらはまったく必要ありません。本当に重要なのは、どの勉強法にも共通して述べられている箇所です。それこそが、いかなる勉強法であっても無視することのできない本当に重要な内容なのです。
ちなみに、著者やその教え子の体験談などはすべてすっとばして構いません。情報としては有益なものもなくはありませんが、勉強法という観点からするとまったくの無駄にあたる部分です。当然です。あなたは著者や教え子ではないのですから。
そんな感じで目次を見比べていくと、どの本にも書かれている内容もあれば、その本にしか書かれていない内容もあったりします。もう少し詳しく見ていきましょう。
今、目の前にABCDの4冊の本があるとします。その目次を見比べてみます。
ある内容はABCDすべてに書かれていました。これは絶対にはずすことができない、最も重要な内容です。必ず実行しなければいけません。これをXとしましょう。
ABにだけ同じ内容が書かれていた場合、それはやや特殊な方法と考えられます。重要度は先ほどのXに劣りますが、あなたが効果的だと思ったのであれば実行してみてもいいでしょう。
また、ACにはY、BDにはZという内容が書かれており、YとZの内容が真逆である場合もあります。この場合というのは流派の違いのようなものです。たとえば、睡眠は8時間取ろう派と睡眠は4時間で十分派のような場合ですね。
この場合は、単純にあなたの好みで選べばいいでしょう。基本的には実行可能な方を選んでください。実行できなければただのゴミですから。
AなりBなり、その本にしか書かれていない内容は、基本的にはどうでもいい内容だと思っていいです。著者、あるいはその周辺しか行っていないであろう方法ですし、そんな方法をやらずに成績を伸ばしている人の方が圧倒的に多いです。
もしそれが本当に画期的で効果がある方法であるならば、その本の読者はみるみる成績が上がって噂にならないはずがないはずですが、そんな話は聞いたことがありませんのでご安心ください。勉強ができる人は、そういう特殊な技術ではなく、どの勉強法でも述べられている本当に大事なことをしっかりとやっているのです。
一通り目を通したら、複数の本に共通して述べられていた項目Xについて本文を読み比べてみましょう。
そのように見比べていって、Xの内容がもっともわかりやすいもの、詳しく説明されているものが、あなたが採用すべき勉強法です。もちろんそれを読んだだけではまったく意味がありませんので、必ず実行してくださいね。
もうお気づきかもしれませんが、この方法を突き詰めていくとあら不思議、この「超ズボラ勉強法」のエッセンスとほぼ同じ内容になります。本書が「どの勉強法にも書かれていることを、とことんまで詳しく突き詰めた勉強法」なのだから当然と言えば当然ですね。
次回は本編の最終回になります。どうぞお楽しみに。
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