過去の学習内容を復習しよう! ――「超ズボラ勉強法」の極意・補足その2
「あ、そろそろ時間だね」
「お、ホントだ」
いつの間にか夏子が返る時間になってた。なんかこのやり方でやってると、すぐに時間がきちゃうな。
「あ、そうだ」
カバンに問題集をしまっていた夏子が、何か思い出したように言った。
「試験が終わったら、1・2年の復習もやらないとね」
「げっ!?」
思わず声を上げる俺に、夏子がチッチッと人さし指を振る。
「当たり前だよ。秀ちゃん、内容覚えてないんでしょ?」
「で、でも、この問題集もだいぶできるようになってきたし」
「ダメダメ。この後に習う2次関数は、1次関数や反比例がわかってないとちんぷんかんぷんになっちゃうし。あ、連立方程式もできないと困るね」
「うええ、そんなにやらなきゃダメなのかよ」
「もちろん。夏休みを使ってしっかり復習しないとね」
「マジか~」
ちゃぶ台に突っ伏す俺に、夏子が苦笑する。
「大丈夫だよ、今の調子でいけばすぐに終わるから。復習が終われば、その後の勉強もぐっと楽になるよ?」
「まあ、お前がそう言うならそうなんだろうな」
「そうそう。夏休みもがんばろうね」
夏子が笑う。そうだな、俺も受験生なんだし、今年の夏休みくらいはがんばるか!
さて、「超ズボラ勉強法」に慣れてきたら、過去に学んだことの復習もしっかりとやっていきましょう。特に、勉強が苦手な人は前の学年の内容もすべて「超ズボラ勉強法」で学習しなおす必要があります。
復習する時期についてですが、夏休みなど大きな休みが近い場合はその休みを利用するのがいいでしょう。ゴールデンウィークや3連休などを利用するのもいいですね。
ただ、いつも大型の休みがあるわけではないので、週に1回は復習の日を設けることをおすすめします。その日を使って苦手マークの問題や、前の学年の復習などを行いましょう。どの曜日を復習の日にしてもいいのですが、急に学校の課題などが入ることなども考えれば、土日あたりを復習の日にあてると定期的に復習を行うことができるでしょう。
やり方は普段の学習と同じです。中3であれば「1・2年の復習」という形の問題集もありますので、それがやりやすそうであればそれを用いてもいいでしょう。
あとはいつも通り、「超ズボラ勉強法」にしたがって3回の繰り返しを行います。これを毎週定期的に行うことで、過去に学習した内容も忘れることなく記憶に定着させることができるのです。
このようにして、「超ズボラ勉強法」にしたがって日頃の学習を進めつつ定期的に復習もこなしていけば、あなたの成績は間違いなく伸びていきます。「超ズボラ勉強法」に難しい内容は一切ありません。本人にやる気さえあれば、どんな人でも必ず実行可能です。
次回、「超ズボラ勉強法」でやるべきことをまとめますので、必ず身につけて実践してください。どうぞお楽しみに。
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