第197話 日本の産業用ロボットについての大雑把なまとめ
日本は世界一の産業用ロボット生産国であり、市場シェアは50%くらいにおよぶ。
日本のどの企業が産業用ロボットを作っているかというと、安川電機、ファナック、川崎重工業、不二越、エプソンである。
で、2015年に世界全体では年間25万台作ってるらしいが、日本でどのくらい作る規模があるのか推測できたので記事にしておく。
まず、最大手は、ファナックである。
ファナック、産業ロボ3割増産 工場の自動化需要に対応
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11524370Q7A110C1TJC000/
ファナックは産業用ロボットを3割増産する。好調な自動車向けに加え、
多分野での工場の自動化を追い風にグローバルで需要が急増しているのに対応する。
同社は今春から増産することを明らかにしていたが、生産が追いつかない状況が見込まれるため一段の増産に踏み切る。
ファナックは山梨県の本社工場で月間5千台のロボットを生産している。
4月から小型の切削加工機を製造する筑波工場(茨城県筑西市)でも同1千台の生産を始…
以上。
月間六千台生産というので、年間7万2二千台作れることになる。
維持と改良が大切なので、メンテが大切なので、ファナックが維持できる産業用ロボットがおおよそ七万台だということだろう。
二位が安川電機だと思われる。
<安川電機>産業用ロボット増産へ 中国の需要高まり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170224-00000070-mai-bus_all
安川電機は24日、産業用ロボットの2017年度生産計画を約3万台にすると明らかにした。
前年度比15%増となり、過去最大の生産台数となる。
アップルのスマートフォン「iPhone」の次期モデル製造準備に向け、
中国で部品を組み立てる小型ロボットの需要が高まっているため。
安川電機は北九州市や福岡県中間市、中国・江蘇省に産業用ロボット工場があり、
16年度生産実績は約2万6000台だった。
年間生産能力は計約3万6000台で、17年度の生産は設備の稼働率を高めて対応する。【石田宗久】
以上。
年間三万六千台作れるとしている。
つまり、合計98000台が日本で産業用ロボットとして生産されていることは確実だということになる。
以下、年間十万台生産できるとする。
日本の肉体労働者(ブルーカラー)の人が何人いるかというと、十万人より遥かに多い。何百万人が工場で働いているだろう。
まあ、参考までに、日本は年間十万台の産業用ロボットを生産できるようになったのである。
急成長中の分野だというが、これは文系再編で理系に人材が投下されたことと無関係ではあるまい。
日本の根幹産業であり、世界の中枢である。
三菱重工業の旅客機MRJが難航しているのは、戦闘機の需要が落ちたので、優秀な技術者をMRJに投入するのをやめたのだろう。特に気にする必要はないと思われる。
追記。
ぼくは自衛隊の兵装についてネットで好き勝手いってる無能ミリオタなわけですが、これは機密情報だったかもしれませんが、自衛隊の十式機動装甲車は、薄い装甲で大丈夫かと思われるかもしれませんが、あれは日本の材料工学の精髄を結集して作ってあるので、九十式戦車よりも装甲は丈夫で固いのです。ご安心ください。
と思ったら、16式機動戦闘車なんてのができているんですか?
いつの間にか時代遅れになっていたみたいだ。歳とって感覚にぶってるな。
追追記。
2ちゃんねる軍事板で聞いたら、十式の装甲はそんなに固くないそうです。誤報でした、すいません。
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