第177話 誤報:桃太郎の童話の元ネタはモーセ伝説

桃太郎という童話が日本では昔から語られていますが、その童話を民俗学的に検証します。




桃太郎という童話の元ネタは、モーセ伝説だと思われます。


モーセは、エジプトでユダヤ民族の男児の赤ん坊を皆殺しにしろというファラオの命令を受け、殺されそうになりますが、川に小舟で流されて逃がされ、下流で拾われて育てられました。


この川を流された赤ん坊がのちに成長して、ユダヤ民族をエクソダス(出エジプト)させ、英雄となります。


桃太郎が川を流れてやってきて英雄になるのはモーセ伝説と非常に似ているのです。


成立年代はモーセ伝説の方がはるかに古く、桃太郎はモーセ伝説が日本に伝えられ二次創作されたものだと考えられます。




桃太郎は、日本固有の英雄ではなく、異国の先進文化の象徴であり、異国の先進文化を身に着けて日本土着の悪をくじくという話になっています。桃は中華文明で尊ばれるものであり、桃太郎は、仙人とモーセを仮象する英雄像ということになります。




鬼ヶ島は、淡路島です。淡路島は、日本神話でイザナギ、イザナミが海で泥をこねて作った最初の島です。だから、鬼ヶ島は日本の神道を表しています。


異国文化の象徴が日本の土着の悪人を倒して日本を救う。この構図が桃太郎の童話の基本構造であり、奇しくも明治維新は桃太郎伝説に似た物語となっています。




ここに桃太郎の考察を書き、発表します。桃太郎を悪として、鬼ヶ島を善とする物語は、福沢諭吉家の家訓であり、芥川龍之介の「桃太郎」にもその構図が見られます。桃太郎が異国文化の象徴だと知ってか知らずか、福沢諭吉と芥川龍之介は日本土着の鬼を尊重する意見を書き記しています。これらは青空文庫で読めます。




鬼(おに)は、隠(おん)の変化したもので、日本固有の縄文語に起源をもつことばです。鬼ヶ島とは、日本土着の隠し財宝を暗示しているのかもしれません。




追記。




忍者は、西暦300年頃に中国からやってきた暗殺集団が起源ではないかといわれています。まだ確定ではありませんが、忍者は項羽を起源にもつという伝承もあり、渡来系の可能性が高いです。もちろん、西暦300年の頃から日本にいるのですから、日本の土着の民と混血しており、縄文系の忍者もいることでしょう。


しかし、始皇帝の秦の国には忍者のような奇術を使うすごい達人たちがいたといううわさがあり、忍者の中国由来を裏付けるものです。


西暦300年頃といえば、ちょうど、漢帝国が滅亡した頃であり、卑弥呼が魏へ使者を送った頃です。


服部氏(はっとりし)は、秦氏(はたし)の語変化だという説もあります。


完全な推測による独断にすぎませんが、雜賀衆は縄文系忍者ではないかと思います。




追追記。




桃太郎伝説の仮説も信憑性が乏しく、誤報とひとまずしておきます。

「吉備津宮」の温羅が鬼ヶ島の鬼だと指摘され、そんな伝承があるなら、史実が元ネタということになり、モーセ伝説なんかは関係ないことになります。まあ、温羅の伝承は、景行天皇の時代らしいので、ヤマトタケルの時代であり、おそらく伝説伝承の類でしょうけど。


吉備津彦命は、第7代孝霊天皇皇子である。四道将軍の1人で、西道に派遣されたという。と皇室の系譜にのってますね。桃太郎が皇室の系譜にのってるなんて初めて知った。これはどれくらい信じていいんだろうか。

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