第158話 人工知能が囲碁棋士トッププロを倒す
最終戦、韓国トップ棋士がソフトに敗北 “人類”の通算成績は1勝4敗
http://www.sankei.com/world/news/160315/wor1603150042-n1.html
【ソウル=名村隆寛】人工知能(AI)囲碁ソフト「アルファ碁」と、世界トップ級の韓国人プロ棋士、李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段による5回戦の最終第5局が15日、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が勝利を収め、通算戦績を4勝1敗とした。
この日の対局は5時間を超える熱戦。13日の第4局で3連敗の雪辱を果たした李九段だったが、最終局ではアルファ碁の細かいミスを突くことができなかった。
以上。
ついに、囲碁ソフトがプロ棋士より強くなりました。
いやあ、長かったですね。アルファ碁が出てくる前の囲碁ソフトはアマ7段相当で、アマ九段の上にプロ初段からプロ九段まであり、プロ九段がまたさらにすごい上まで格付けがあったので、これは相当先にならないと囲碁ソフトはプロ棋士を倒せないのではないかと思ってましたが、アルファ碁がやってくれました。
これにより、二人零和有限確定完全情報ゲームについてはほぼ計算機の勝ちで決着がついたことになります。
アルファ碁の指しまわしは、人間の指す手の常識とはまったく異なり、その凄さを思い知らされたものでした。逆に、囲碁の奥深さがわかって、感動した囲碁ファンも多いのではないでしょうか。
アルファ碁の公開を望む人たちがいますが、こういう人たちの大半はネット囲碁でソフト指しがしたいだけだと思うので、アルファ碁はオープンソースにはしない方がいいでしょう。
日中韓の棋院にアルファ碁を提供するとよいと思います。
さて、次は麻雀です。
もちろん、ぼくが注目しているのは最大の関心は東ロボくんであり、学校生活、社会人の仕事のほとんどが一変されることを目指しています。
が、まあ、ゲームに関しては、次は不完全情報ゲームの麻雀ということになります。
麻雀の決戦場所は天鳳麻雀というネット対局場だということになるでしょう。
天鳳レートランキングでは、558位に六段の人がいますが、六段はだいたい1000位以降です。
麻雀ソフトの今の強さは六段相当といわれていて、また、囲碁と同じように1000人くらい強い人が人工知能を待っているわけです。
麻雀で勝つためなら何でもやる麻雀オタクの世界なのに、
「門前派」と「鳴き派」が対等に戦えているような麻雀のゲーム性の懐の深さはすごいものがあります。
どっちが効率的なのかわからない未知の部分が未だにたくさんあってそれが個性につながっている。
東大の研究室でも麻雀ソフトは開発されています。論文がネットに公開されていますが、細かいプログラムはこれからはわかりません。
http://www.logos.ic.i.u-tokyo.ac.jp/~kitagawa/papers/gpw07.pdf#search='%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD+%E9%BA%BB%E9%9B%80'
麻雀の牌効率というのも奥が深く、こんな研究データが出ています。これを信じていいのかどうかはまた別ですが。
「ペンチャンvsくっつき」の速度勝負
http://www.geocities.jp/pyutaro1973/16-2.htm
ぼくは高校生の時に麻雀ばかりやっていたので、麻雀の正解とはなんだったのか知りたい欲求があります。麻雀によって、確率というものが統計にどう反映されるのか勉強しました。
ひと牌でも残っているものは出てくる牌なのです。それがぼくの打ち方の特徴です。
大学生の時、自宅で八十回、麻雀牌を一人で積み、ゲームして、どれくらいのあがる確率があるのか試ました。その結果は、平均点は3000点くらい。12巡目で上がることが平均ツモ時間。全員が全つっぱで打った場合、誰かが上がる確率は80%。という結果をえました。
ぼくは友だちと麻雀を打っていたのですが、友だちがイカサマをして、帳簿を書きかえてぼくの負け分をかさ増ししてくるので、嫌になりました。若い頃は大好きだった賭け事というものが大人になった今では大嫌いです。
麻雀ソフトの開発がされ、人類より強い麻雀ソフトが現れることを待っています。
追記。
2016年3月16日に発表された第三回星新一賞で、人工知能が書いた小説が初めて一次審査を通過したらしいです。人工知能が書いた小説は十一篇送られてきたそうです。
誰がどのようなプログラムで書いたのかはまだ明らかにされてません。詳細が知りたいところです。
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