第132話 常染色体による遺伝子解析本格化
日本人1,070人の高精度全ゲノムデータの統合的な解析に成功 :東北大
http://jump.2ch.net/?www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/08/press20150821-01.html
全文のソース
http://jump.2ch.net/?www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20150820_01web.pdf
やはり、性染色体だけで遺伝学をやると差別が発生するため、全ゲノム解析による常染色体を含む遺伝子解析が始まったようです。
五年前に報道された東北の人の遺伝子を15万人調べるという企画において、宮城の1070人の遺伝子を全ゲノム解読することに成功したようです。
これまでは1000ゲノム計画に参加した89人の日本人のゲノムデータしかありませんでしたから、日本人の全ゲノムが1070人でわかるというのはとても大きな成果です。
ヒトゲノムは全部でおおよそ30億塩基対ありますが、そのうち2000万ヵ所で突然変異が見られたということ。ここから推測するに、同じ日本人だといっても、遺伝子の組み合わせは非常に多様で、個性が豊かなんだと思います。
30億塩基対のうち2000万ヵ所がちがっている可能性があるとすると、1%は遺伝子がちがうということになりますから、ほとんど、人とサルのちがいと変わらないくらいの変異の多様性があることになります。
今後に期待します。
追記。
アイスランド人2636人の全ゲノムデータと10万人以上の家系図、SNPデータがすでに検査され、研究されてますが、これは、アイスランドという小さな閉鎖的環境で一度、大規模に遺伝子研究をするのがよいのではないかと十年前くらいに遺伝子研究者たちによって決められ、アイスランドを舞台にヒトゲノムの研究が最先端でなされていたというわけです。
今回、日本でも、アイスランドほどではないものの、大規模なヒトゲノム研究が開始されたということで、成果に本当に期待したいです。
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