第10話 道州制に反対のわたしの改革案
現在、大阪市長の橋下徹を筆頭に、地方分権の動きがあり、
どうやら道州制を目指しているようです。
わたしは道州制には反対です。道州制は、中央政府が腐敗したため、
改革案としてでてきたものです。しかし、中央政府の腐敗は、
マニフェスト選挙の普及により、改革されたと思っており、今から道州制を目指す理由が希薄だからです。
ですが、地方分権には、わたしなりの改革案があります。
それは、橋下市長の改革案より過激なものです。
まず、現在進められている大阪都構想、中京都構想などは、
具体的にどういうことかというと、それは、
政令指定都市の区を、都道府県直轄にして、政令指定都市である大阪市や名古屋市をなくそうというものです。
現に、東京都には、二十三区は都庁の直轄であり、東京市というものはありません。
これは、大都市の二重行政をなくすという効果がありますが、
名古屋市というものがなくなるのは、文化的に難しいものがあるので、
中京都構想には、名古屋という名称をどう行政組織に残すかが重要だと思います。
なぜなら、愛知という名前より、名古屋という名前のが有名だからです。
愛知に住んでるというと名古屋だと思われますが、名古屋以外の愛知県はたくさんあります。
都構想において、都という名称を使うことはすでに東京都以外では禁止するという政府の判断が
でています。だから、都構想という名称はもう過去のものです。
それはおいておいて、この構想が成功した後、地方分権をさらに推し進めようという橋本徹の目指す道州制とは
どんなものなのか。
道州制とは、今、有力な構想では、都道府県の廃止です。
中央政府─都道府県─市町村
となっているところを、
中央政府─道州─市町村
にしようという構想です。国家公務員はもともと、大きな行政単位に分業されて地方に配属されており、
この国家公務員の区分けと照らし合わせて、道州の区分けを決めると思います。
ここにおいて、地方行政を行う国家公務員と、都道府県の地方公務員が一体化します。
これが、道州制の構想です。
わたしは反対です。
なぜなら、地方分権するより、中央集権した方が絶対に効率がいいからです。
だから、わたしの提案する地方分権の案は、都道府県の廃止です。
中央政府─市町村
として、中間の行政単位をなくすというものです。大改革になると思います。
都道府県の地方公務員を、中央政府か市町村にふり分けなければなりません。
中央集権政府と、地域密着型地方行政しか必要ありません。
わたしの案のように、都道府県を廃止するなら、きっと地方の格差というのは
あまり生まれないと思うのですが、
道州制を導入した時、気になるのは、それぞれの行政単位の経済格差が広がるのでは
ないかという懸念です。
東京都の地方税は、四兆円あります。国家予算の十分の一の収入があるのです。
さすが、東京という感じです。
それに比べて、最も貧乏な県である高知県の地方税は、500億円ぐらいです。
百倍の格差があるのです。
これをどうするかを考えなければ、地方分権の話はなりたちません。
これには、大きな抵抗があるので、政治的調整は難航すると思われます。
わたしは中京都構想とは、名古屋市をなくし、名古屋市の区を県庁直轄にするという構想だと考えているという
メールを、大村愛知県知事と、河村名古屋市長に送ってますし、
大阪市だったか、大阪府だったかにも、都構想とはこういう構想でしょとメールしてます。
そしたら、そのメールの一か月後ぐらいに、名古屋市長の席がなくなる河村市長は、
名古屋共和国構想とかいうわけわからん新案を出してきました。
やはり、自分の職がなくなるのが嫌なんです。
河村市長ほど、信念と志のある人でも嫌がるのですから、
相当嫌なんでしょうねえ。
情報機器の発達した現在において、中央政府が1300の市と、それ以上ある町村を直轄することは可能だと思います。
行政の効率化のためには、都道府県は廃止するべきだと思います。
現場の実態についてはまったく知りません。
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