男「……ということがあってさぁ」

後輩「はあ……朝っぱらから何の話かと思ったら」

男「どうしよう」

後輩「いいご兄妹ではありませんか。世の中の兄妹って全員そのような感じなんですかねえ」

男「いや、そんなことはないと思うよ……」

後輩「私もそう思います。あ、先輩、ちょっといいですか？」

男「何？後輩ちゃ＿＿」

ﾁｭｯ

男「＿＿、ん？」

後輩「……ん。上書きです」

男「う、上書き？」

後輩「ふん。まったくもう。デレデレデレデレ、彼氏にあるまじき態度です。妹ちゃんは確かに可愛かったですが、先輩には私がいるじゃないですか」

男「ちょ、何か誤解してない……？」

後輩「どうですかね。……先輩、実は私、けっこう独占欲が強いんですよ？たとえ血縁者であろうと、先輩が私以外の誰かと仲良くしているなんてとても見過ごせません」

男「後輩ちゃん、ちょっと落ち着いて……」

後輩「いいですか？これから先、先輩は私以外とキスをすることは禁止です。たとえ妹ちゃんが相手でもです。これは決定事項ですよ、わかりましたか？」

男「は、はあ……そりゃあ、後輩ちゃん以外の女の子とキスをする機会なんてそうそう無いと思うけど……」

後輩「返事はハイです！」

男「は、ハイっ！ ……あの、それはそうと後輩ちゃん……」

後輩「何ですか？」

男「みんな見ているんだけど……」

後輩「へ……？」

モブ1「ﾝﾀﾞﾖｱｲﾂﾗ」

モブ2「ｱｻｯﾊﾟﾗｶﾗﾐｾﾂｹﾃｸﾚﾙｼﾞｬﾈｰｶ」

モブ3「ﾊﾞｸﾊﾂｼﾔｶﾞﾚﾘｱｼﾞｭｳ」

後輩「……」

男「後輩ちゃん？おーい……うわっ。大変だ、後輩の顔がまるでゆでダコみたいに……」

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