第18話 電子書籍


~通学路~




男「後輩ちゃんって書籍のデジタル化は賛成派? それとも反対派?」


後輩「んー……今のところ中立……やや賛成派、ですかね」


男「およ。賛成派なんだ、ちょっと意外」


後輩「もちろん私は、紙の本以外を手に取るつもりはさらさら無いですけど……でもやっぱり、電子書籍は便利な面もいっぱいありますしね。文字の拡大や重量の軽量化、データベース化、検索の簡略化、コストダウン、視覚障がい者の情報アクセスへの容易化。ようは住み分けです。デジタルでのほうが恩恵が大きい人は電子書籍を読めばいいですし、紙の本が好きな人は今まで通りにしていれば良いのです。たまに聞きますけれど、過剰な反対運動を起こすのも押し付けるように勧めるのもナンセンスですよ」


男「なるほどね。まあ紙の本が地上から消え去るなんて、よっぽどのことが無い限りあり得ないだろうしね」


後輩「バランスの取れた世界になることを願うばかりです」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る