第8話 降水確率
後輩「おはようございます、先輩」
男「おはよう、後輩ちゃん」
後輩「雨、降りそうで降りませんねえ」
男「降水確率50パーセントだって。傘を持って行くかちょっと迷っちゃった」
後輩「で、結局持ってきてないんですね。私は折り畳み傘をカバンに」
男「僕、折り畳み傘って苦手なんだよねえ。差しても差さなくてもどの道濡れちゃうじゃん、みたいな」
後輩「先輩は水も滴る良い男ですからねえ」
男「後輩ちゃんには負けるよ……ちなみに後輩ちゃんは降水確率何パーセントくらいまでは傘を持って行くの?」
後輩「降水確率はアテにならないので降雨量推移を参考にします」
男「降雨量って……どの局でやってるの、それ」
後輩「常々思うんですけど、『何パーセントの確率で降る』じゃなくて『これくらいの勢いで降ると予想される』って予報したほうが分かりやすくないですか? 降水確率は『降る』か『降らない』かの二択ですけど、降雨量を基準にすれば『午後からはパラパラと降る程度でしょう』みたいな感じになって雨対策をするかしないかの判断基準にしやすいですし」
男「昔からの名残りなのかねえ」
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