はじまる、学園編

第1話 受験

オレ平平(ひらい・ひらい)は中学を卒業したばかりで、今からまさにある高校の入学試験に立ち向かおうとしていた!


「失礼しまーす。」


部屋にはお決まりのはげたおっさんが二人すわっていた。


オレはおっさんに質問攻めされた。


「えーと、なんでここに入ろうと思ったの?」

「筆記試験なしで偏差値なしだったんで…。」


「趣味は?」


「テニスとか……。」


そんな感じで質問は終了。


続いて受験者は体育館に集まってくれと放送が入る。


そこにはさまざまな姿をした、いろんなやつらがいた。


金髪頭のやつから、暗そうな奴、お嬢さんっぽいやつ。


みんな体育座りをさせらていた。


またさっきのはげたおやじがマイク片手に説明しだす。


「さっきのはまだ序の口にすぎません。あれはうちでは(試験の前の試験)とよばれています。


というわけでオレたちは一人ずつ3回くじをひく。


くじにはランダムで試験の内容がかかれていた。


オレのくじは好きな食べ物をあてる、踊り狂いながら歌う、校長の尻をたたくというものだった。


好きな食べ物をあてる?と思ったが、内容はこうだった。


「はい番号13番平さん。これからこの方の好きな食べ物を当ててください。」


おれの目の前にはハゲちゃびんのおっさんがたっていた。


そして首から札みたいなものをぶらさげていてそこには、


(ネバーランドもちづき)


と書かれていた。


「平さーん、はやくネバーランドもちづきさんの好きな食べ物を言ってください。」


(ちょっとまて、ネバーランドもちづきってだれだよ!分かるかんなもん!)


オレはもうやけっぱちで、


「しるか!脇毛みたいなやつだ、脇毛!」


と言ってみた。


すると、


「大正解!ずばりネバーランドもちづきさんの好きな食べ物脇毛でーす。」


当たった、マジかよ……。脇毛は食べ物じゃないけど。



続いて二回目の試験。


「はい、13番の平さん。はやく踊り狂いながら歌ってください。」


オレは顔を真っ赤にしながらミスチルのバラードっぽいやつを踊り狂って歌った。


「はい合格ー。」


よっしゃ!

つづいて3回目。


こればかりはオレも気がひけた。


目の前に、ハンケツの尻つきだした校長がいた。


「はい13番の平さん、はやくフランクビンテージジョニー、愛称ビンテージジョニーの名でしられる校長の尻を叩いてください。」


オレのまわりにはなぜかテニスラケット、バット、マネキンやらたくさんのガラクタなどが用意されている。


「あ、言い忘れてましたけど校長はドMですので校長が認めるような叩き方でないと不合格ですよ。チャンスはいっかいです。」


オレは汗を顎からたらしつつ、あたまをフル回転させた。


そしてオレが選んだアイテムとは……!


オレは次の瞬間、おもいっきり尻に鬼の形相で糸こんにゃくをなげつけた。


「ていっ!」

「あふっ…。」


どういう基準かシランがオレは合格した。


こうしてオレはみごと3つのハイレベルな試験全てに合格して、念願の高校入学を果たしたのだった。


これから変態でおバカな青春をアホみたいなここで過ごす事になろうとはしらずに……。


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