彡(^)(^)「おっ。転生できるやん。行ってみよか。」
荒尾さん
彡(^)(^)「おっ。ドラゴンやんけ。弓射ったろ。」
彡(^)(^)「あかんわ。全然効いてないわ。撤退や。」
怒り狂ったドラゴンから身を隠しながら帰路につく。
しかし逃げられない。ドラゴンは賢いのだ。
彡(゚)(゚)「・・・町までついてきてしもた。どないしよ。」
森の陰に隠れたままこっそり上空を見上げる。
空を悠々ととびぬける巨大な影。
ここから数キロ先には王都があった。
彡(^)(^)「ま、普通はドラゴン討伐隊がくるやろ。しばらく隠れとこか。」
しばらく時間が進む。
案の定討伐隊がやってきた。随分と人数が多い。過剰戦力だと感じた。
彡(゚)(゚)「トカゲ一匹に本気だしすぎやろ。税金の無駄遣いや。」
戦闘が始まった。
決着は一瞬でついた。
彡(゚)(゚)「・・・討伐隊全滅してもうた。」
ドラゴンは真っ青な炎を吐き出し、瞬く間に討伐隊を亡き者にした。
ドラゴンは炭となった討伐隊を踏みつぶし、不満そうに鼻を鳴らして飛び立つ。
向かう先は王都だ。
彡(゚)(゚)「お。行きおった。今がチャンスや。逃げるで!」
彡(^)(^)「と、その前に、黒焦げ討伐隊の金目のモノを・・・。」
彡(゚)(゚)「あかん。金属が溶けて皮膚と同化しとる・・・。ウェルダンやでぇ・・・。」
王都の方角を見ると、空へと立ち上る黒煙が見えた。
彡(゚)(゚)「大惨事やな。見てみたい気もするが、トカゲ野郎に見つかるのは堪忍や。隣町はこの草原を抜けなあかんし、夜まで待つか。」
森の中で茂みに隠れて夜を待つ。
彡(゚)(゚)「無駄な時間や。さっさとレベル上げしたいんやが・・・。トカゲ野郎のおかげで台無しやで。」
漸く辺りが薄暗くなってきた。王都の方角は赤く染まった煙がいまだに立ち上り続けている。
彡(^)(^)「まだ燃えとるんか。流石王都やで。可燃物いっぱいやな。」
隣町へと走り出す。
この草原を二つほど超えれば隣町が見えるはずだ。一時間も走れば見えてくるだろう。
だが、先に現れたのはドラゴンだった。
彡(゚)(゚)「ほげぇっ!? なんでや!」
ドラゴンは上空からずっと探していた。
鳥よりも良い眼で、上空を旋回しながら辺り一帯を延々と監視していたのだ。
ドラゴンは賢い。
自分に害を成した相手を忘れるわけがない。
彡(゚)(゚)「あかん・・・オワタ。」
大きな羽音を立て、目の前の草原にゆっくりと着地する。
土の地面がその重量に若干沈み込む。
ドラゴンは金色の双眸でこちらをにらみつけていた。その口がゆっくりと開き、息を吸い込むような吸気音が聞こえる。
目の前が真っ白になった。
彡(-)(-)「・・・・・・・・・。(徒歩二時間の距離にドラゴンとか、初心者転生者にはきっつい世界やでぇ。)」アワレケシズミー
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