第32話 金平糖

 ふと、今までやり残してきたことを確認しようと思い、駄菓子屋へ行く。


 やり残し一つ下さいと言うと瓶入りの金平糖を渡された。金平糖を眺めるうちに、段々と焦燥感が湧き出て、堪らず瓶のフタを開く。

 途端に金平糖の形をしたやり残したちは勢いよく空に吸い込まれ、夜空に浮かぶ星たちに紛れてしまった。

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