第一部「編集者はこう見ている! こう書籍化する!」
始まる少し前に司会のお姉さんの挨拶です。
なかなかの別嬪さんです。肩よりやや長めの髪。赤縁メガネ。青白まだらで膝上丈のワンピースに黒のジャケット、黒のヒール。名前はカワノさん(漢字不明)
あ~、もうこのお姉さんに会えただけでここに来た価値があった、と、
思った方もいたのではないかと思われます。
さて2時になりました。ミーティング開始です。お話をするのは2名。
ひとりはお馴染み萩原編集長。
もうひとりはファンタジア、スニーカー文庫の森井統括編集長。
まずは簡単な自己紹介、担当している作品の紹介。
続いて表題のお話が始まるのですが、
大体7割くらいは萩原さんが喋っていましたね。
最初のお話は「人材発掘の仕方について」です。
1.新人賞で発掘する。
これが一番普通のやり方。
特にWEBで応募できるようになって、応募投稿数は飛躍的に伸びたそうです。
2.別の業種から引っ張ってくる。
例えばゲームシナリオ作家などへ編集者が声掛け。これも結構昔から行われているようです。ロードス島戦記なんかもこの部類だとか。
3.WEB小説から発掘。
すでにこれも主流と言っていいでしょう。
WEBで人気になる→多くの人が読む→編集者が読む→発掘という流れ。
しかし、昔はレアだったWEB小説も、今では巷に氾濫しすぎて珍しくもなんともなくなってしまったようで、それだけでは売れない。
売れなければどうすればいいのか?
それがわかれば編集者も苦労しない、ということだそうです。
そりゃそうでしょうね。
で、それだと話が終わっちゃうので、萩原編集長のやり方としては、
まず作品を読む。そしてこの作家はこの作品の他に何を書いているか、これから何を書けるのか、
を見るんだそうです。
つまりは作品買いより作家買いを重視ってことのようですね。
WEBに氾濫する作品よりは、WEBに存在する作家のほうが数が少ないですから、
作家を発掘した方が効率がいいと言えましょうか。
では、どういった作家が求められているのかと言うと、
才能の引き出しの多さとか、気持ちのよい文体とか、まあ、それも重要ながら、
やはり自分自身のバックボーンをしっかり持っていること、これが重要みたいです。
例えば、作品がラノベあっても一般小説でも童話でも、どんなジャンルの作品でも自分の作風が出る、自分のこだわりを表現できる、自分と作品がミックスできる、越境できる、こんな作家がよろしいようです。
お二方とも自分の担当作家を例にあげて説明されておりましたが、まあ、そこは作家さんのイメージを損なう恐れもありますので割愛させていただきますね。巨乳より貧乳が好きとか。
そんなわけで、今後も付き合っていく作家さんを探すとなると、その方の作品のみならず、WEB上に存在するその方の文章、近況ノートとかツイッターとか、そんな文章も参考にすると言っていましたので、余り変なつぶやきはWEB上に残さない方がよろしいと思われます。
最後のお話は読者の心をどう掴むか、みたいな内容でした。
WEB小説においてクリックは読者の労力。というお話。
本屋では帯キャッチを見る→面白いと思う→本をひっくり返してあらすじを見る→読みたくなるという流れ。
カクヨムではキャッチコピー、タイトルを見る(クリック)あらすじを見る(クリック)第一話を読むという流れ。
このクリックという労力を如何に読者に躊躇なくさせるかが重要でして、キャッチで期待させ、あらすじで期待を増幅させ、第一話で期待が爆発すればこれは良い流れ。
逆にキャッチの期待があらすじで萎むと、もうクリックしてくれなくなります。 如何に読者の期待に応えて、それを大きくしていくかが大切とのことでした。
人を楽しませるのがエンタメ。これは小説でも映画でも同じことなのでしょう。
ここまでで30分ほど経過。そしてお話はこれで終わり、質疑応答に入りました。
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