第64話 ある敬虔なワニの死
100日で死ぬワニという漫画がある。去年の十二月から毎日一話ずつ、ツィッター上で連載されていたらしい。
私はつい最近知ったので、詳しくは知らないが、ワニの日常四コマの最後に命を落とすまでの日数がカウントされる。
ワニはそれを知ってか知らずか、恋をしたり、友達と遊んだりと平凡な日常を過ごす。ラストは…
今考えると非常に暢気な内容という気がしないではない。多くの人が明日の生活の心配をしている中、迫り来る死を他人事だと思える者は少数だろう。
葬式に行くのは、自分が死んでいないという安心感を得るためという説がある。自分の死を常に意識するのは難しい。楽観的に物事を捉えないと人間は壊れてしまう。
つまり、ワニを彼岸として捉えられるようになれば、だいぶ事態は良くなっていると言えるのかもしれない。一つの指標として覚えておこうと思う。
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