BLACKER

@roast

初めてのテスト

高校生…それは常にテストに追われる生き物である。

高校1年生の宮丸秀みやまるしゅうも、高校生としての初めてのテストに追われていた。

宮丸「一生懸命勉強しないとなぁ。赤点は取りたくないし、でも39点以下だと赤点だしなぁ。」

そう、宮丸の高校は39点以下が赤点となっている。赤点を取る…それは教師という鬼の言いなりになり、どっさりと大量の課題をひたすらこなす「負け犬」になるということである。

つまり、赤点を取らないためには、最低でも40点を取らなければならないのだ。

宮丸はもともと頭が良い方ではないが、それでも多少勉強をした。そして、初めてのテスト(6教科)を受けたのである。

宮丸「ふぁぁ、がんばったー!」

宮丸はテストの手応えを感じていた。しかし、数日後。。。

男子生徒A「宮丸!テストの結果が廊下に貼り出されているぞ!見に行こーぜ!」

宮丸「お、おぉ。」

彼はそこで思わぬものを目にした。

宮丸「数学42点、現代文41点、生物45点……」

そう、宮丸は今回のテストの6教科のうちすべてが40点代だったのである。

宮丸「嘘だろぉぉぉぉ」

彼はものすごく落ち込んで、その日は丸1日、机に突っ伏していた。

そんな時だった。

女子生徒A「…宮丸くん、あっちで神が呼んでるよ。」

宮丸「神?どゆこと?」

女子生徒A「たぶん行けばわかるよ。」

そう言うので、宮丸は「神」と呼ばれている男のもとへ行った。

宮丸「神ってのは君のことかな?僕に何の用?」

神「僕の名前は黒馬黒男くろまくろおだ。単刀直入に言う、宮丸秀くん、君もBLACKERにならないか?」

宮丸「BLACKER?」

この出会いが宮丸の高校人生を大きく変えることとなる。

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