第12話 市街鳴と南沙美憂のGirls Talk

「最近、クラスが浮いてるのですよ!」

「それって、もしかして暗黒界からのエネルギーが私達の世界に漏れてる……?」

「そうだとしても、皆気が抜け過ぎなのです!  神は『秋は恋の季節』とでも言いたいのです!?」

「私達は神の超越した力で操られてる道化師にすぎない……」

「その間に、美憂は、沢山食べて大きくなるのです! 『食欲の秋』です!」

「あぁ、遂に終焉を迎えるのね。悪の果実が頬張まれ、血肉と成す時が」

「あ、昨日、おばあちゃんから柿貰ったです。一個どうぞ、です」

「あ、ありがと」

「どういたしましてです!」



 藤森は「何故会話が成立してるんだろうか。いやしてないけど続けてるだけなのか」

 などと、色々な思考を巡らせていたが。結局どうでもよくなり、その場を去った。

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