ちょっかいとお節介

 しろくろをこの場所に開店しようと決めたのは、様々な要素があるが、一番は、やはりその立地だった。数年前に駅前の一帯が大規模な再開発を終え、ペデストリアンデッキが新規に建てられた商業施設や高層マンションを縦横に繋ぎ、整備を終えた交差点の上空を忙しなく人が行き交いする、そんな光景が広がるようになって。

 なのに、二本も通りを離れてしまえば、適度に閑静で、そのくせ駅から商店街を抜け、住宅地に向かう人の流れはしっかりと作られていて、いける、とさしたる根拠もなく決めてしまった。まあ、今となれば、意外と勘は外れていなかったな、と思うのだが、

 「あ、そうそう日置さん、新しく来たっていう本屋さんの二階の男の子ね、さっき見て来たわよー。まだ物慣れない感じだけど、なかなか親切でいい子だったわー」

 「……いや、そのへんの報告は別にいらないですから」

 こうして、開口一番、明らかに余計なことを嬉々として知らせてくれるご近所さん、という存在の比率がやけに高いなどとは、予想出来ようはずもなくて。

 まあ、ちゃんとお客様として来ていただけるのだから、有難いのは有難い、のだが。

 「まあいいじゃない、せっかくだから聞いてくれても。えっとね、新卒で文学部でー、出来れば企画部に入って、それから自社の出版物に関わりたいんだって」

 「なんでそこまで詳しく……メモまで取ってるんですか!」

 「え?だって書いとかないと、細かいとことか忘れちゃうからさあ」

 金曜日、正午まであと十分弱、という時刻。

 いつも持っている小さなリングノートを片手に、やたらと機嫌良さ気に、カウンターの椅子に陣取っているのは、友永さんだった。但し、店主の方ではなく、職人の方だが。

 今はご主人と並んでいないからインパクトは弱まっているが、奥さんはとにかく細い。一花さんもほっそりとはしているが、どこか柔らかくふんわりとした感じなのに比べて、何か硬質な、ポーズモデルの人形めいた細さの身体を、膝丈の水玉模様のチュニックと、インディゴのロールアップジーンズに包んでいる。

 それに加えて、やや尖り気味の顎の横で毛先を巻いた、相当明るめのブラウンに染めたボブカットの髪に、宣伝なのか、いつも店で扱っている商品を着けているのだが、今日は、猫が思い切り伸びをしている姿を切り取ったようなバレッタだ。

 但し、模様が茶トラなので、うちの猫どもがモデルなわけではないが。それはともかく、

 「とにかく、彼のことなら一花さんから話はとっくに聞いてますし、朝にもメール来てますから」

 友永さんが言っている『二階に来た男の子』というのは、リーヴル長月の二階、つまり一花さんの配属先にやってきた今年度の新採、という立場の男性のことだ。

 接遇などの総合的な研修期間を終え、今週頭から仮配属による実地研修が始まる、とのことで、ついに後輩がやってくるんですよ!と、興奮気味に彼女が話してくれたのだが、

 「あれー、付き合いたてのラブラブ期間を甘く見てたか。だって、やけに心配してたし、もしかしたら『新たなライバル出現!?』的な感じになってるのかと思ったのになあ」

 ……なんで、こんな細かい所まで把握してるんだ、商店街ネットワーク。

 悪びれる様子もなく、あっけらかんとした口調でそう言ってくるのに、ため息を隠さず、俺はさっさと淹れた抹茶ラテをその目の前に置くと、

 「俺が心配してたのは別のことですよ。第一、塚本つかもとくんにはもう彼女いるんですから」

 とめどなく押し寄せてきそうなからかいの波を止めるために、ネタばらしも含めてそう言ってしまう。と、友永さんは、下がり気味の目尻が上がりそうな勢いで目を見開いて、

 「えー!?一花ちゃんならともかく、なんで日置さんそこまで知ってるのー!?あたしだってさっき聞いたばっかだったしー!」

 「……即日でそこまで聞き出すとか、むしろ驚きですよね」

 「話そらさないで!いつの間にそんな仲良くなったのよ!」

 「分かりましたから声落としてください!他のお客様もいらっしゃるんですから!」

 なるべく声を抑えつつ、そうきっぱりと言い切ると、ようやく今の状況を理解したのか、友永さんはそろそろと首を巡らせると、店の中を見回した。

 何事ですか、と目を丸くしてこちらを窺っておられた老齢のご夫妻と、常連になりつつある若いカップル、という二組と、その傍らで好き放題の猫どもが、じっと見返してきて。

 友永さんは軽く手を上げて、ごめんなさい、と小声で謝ると、すぐさま顔を戻してきて、

 「で、どういうこと?」

 「……話しますけど、一花さんと塚本くんには迷惑掛けませんね?」

 「うん!っていうかさりげなく自分を除いてるあたり、日置さんも随分ここに馴染んできたよね!」

 ……別にこんな馴染み方まで、しなくても良かったんですけど。

 口に出したところで何ひとつ状況が変わるわけでもないので、内心でそう呟いてから、俺は諦めて、目をやたらと輝かせている友永さんに、つい昨日あったことを話し始めた。



 先日、雲井が来た折に、俺がかつて会社員であった時の話などをつらつらと話す機会があったせいか、奴が帰ってから一花さんと話していたのは、主に前職のことだった。

 というのは、今年度の異動で、初めて彼女が新人の指導役を担当することになった、ということで、酷く緊張している様子だったからだ。

 もっとも、特定の商品の製造及び流通販売、という点ではそれなりに合致しているものの、俺の方はと言えば通販はともかく、対面販売を行う直営店があったわけではないから、参考になれば、という程度だったが。

 他にも、異動の状況や新体制についての戸惑いなど、一生懸命に話してくれて、もし、当時に女子の後輩がいたらこんな感じだったかもな、などと考えてしまったのだが、

 「なんすかー結局のろけっすかーいいっすよねーもーいついかなるときも仲良しでー」

 「……お前、いつになくやさぐれてるな」

 木曜日の午後、あと十五分で二時、という時刻。

 俺は空色のチャリをのんびりと押しながら、世を拗ねた様子の津田となんとなく並んで、リーヴル長月までの道のりを歩んでいた。

 ちなみに、別に待ち合わせていた、などということはない。こちらは昼飯を適当に食べ、毎度の如く定期購読の雑誌を取りに、津田はもちろん、昼休みを終えて職場に戻る途中で、たまたま鉢合わせた、というだけのことで。

 「やさぐれもしますよー案の定池内さん営業に抜かれるしー四階今のメンツは悪くないですけどタチ悪い噂に翻弄されたしー内示で夢も希望も打ち砕かれるしー……」

 「妙な立て板に水すんなよ鬱陶しい。愚痴るんならもっと簡潔に愚痴れ」

 足を進めつつ、喋りながら徐々にうなだれていく、というある意味器用なことをやってのけている津田に、叱り飛ばすようにそう言うと、

 「えー、そんじゃ簡潔にしますからちゃんと聞いてくださいよー」

 「嫌でも聞こえるからさっさとしろ。もう店見えてるし」

 そう言って俺が指差した先には、見慣れた五階建てのビルがそそりたっていた。一階の正面入口からは、店のロゴ入りの袋を手にした客が二人、丁度出て来るのが見て取れる。

 津田はその様子を一瞥してから足を止め、何故か腰に両手を当て、軽く息を吸い込むと、

 「一、萩原チーフぶっちゃけ私情挟み過ぎ!二、池内さん最近ちょっと乙女入ってる!三、千穂さんと一緒に仕事出来るかもって噂流した一階チーフ恨む!以上でっす!」

 「……お前なあ……一と二は知らないけど、三はそもそもまずありえないだろ」

 「なんでっすか!?そりゃー先々は結婚したら問答無用で配属先離されますけど、今はお付き合い段階なんですからそのくらい許してくれたってー!!」

 「単純に仕事にならなくなるからだろ、お前が。それに、小倉さんはそういう馴れ合い一番嫌いそうなタイプなんじゃないのか?」

 俺の指摘に、津田はうっ、と短く唸ると、まあそうっすけどー、としばらくぶつぶつと零していたが、ふと思いついたように顔を上げると、

 「でも、俺は同じ職場だから全然いいですけど、日置さんは気にならないんっすか?」

 「何がだ?」

 「そりゃ、中屋さんが塚本くんの指導役になることっすよー。期間限定とはいえ、結構みっちりと濃い付き合いになりますからねー」

 当時を思い出したのか、少しばかり遠い目をしてみせた津田が、何やらしみじみと言うのに、俺はちょっと眉を寄せた。

 今週に入ってからというもの、直接はまだ会えていないし、電話にせよメールにせよ、何かとその話題になることが多いのは確かだ。津田のように無駄にテンションは高くなく、穏やかな性格だそうで、覚えも早いし素直でいい子ですよ、と、軽く褒めてもいた。

 ちなみに、塚本くん、というのが新人の名前だそうで、参考までに聞いた、彼に対する津田の短評は『大人しいっすね!』ということだったが。

 正直なところ、まるで気にならない、ということはない。自分がどうにも嫉妬深いのはもう自覚しているし、年の近い男性が常に近くにいる、その事態に穏やかならぬ気持ちがにわかに沸いたのはあるのだが、

 「なんていうか、一花さんに会うと、そのへんの心配も吹っ飛ぶというか……」

 「へ?どういうことっすか?」

 「言ったまんまだよ。それよりお前、そろそろ時間やばいんじゃないのか」

 見せつけるように、その目の前に腕の時計を突き付けてやると、焦点を合わせるように目を細めた津田が、げっ、と声を上げて、

 「わー、またギリになるー!!すんません日置さん、お買い上げ有難うございまーす!」

 腕を振り回しつつ走り出すと、あっという間に店の駐輪場に突っ込んでいき、奥にある非常階段を一段飛ばしで駆け上って行った。

 ギリどころか遅刻なんじゃないか、と、派手な足音が遠ざかっていくのを耳の端に捉えながら、空いたスペースにチャリを並べて止めてしまうと、俺はさっさと一階に向かった。

 自動ドアを抜けて、いつも通りにレジに向かうと、小倉さんではない女性の店員の方が対応してくれた。ここでは初めて見る顔だから、おそらく異動してきた人なのだろう。

 クラフトの袋に入った商品を受け取って階段へと向かいながら、なんとなしにフロアを見渡してみると、ちらほらと見慣れない姿が窺えて、ああ、新年度だな、などと思う。

 と、壁の時計に目を止めてあらためて時間を確認すると、俺は二階に向かうことにした。だらだらと津田と喋っていたのもあるが、他のフロアを回る余裕はもうないからだ。

 それに、我ながらいささか趣味が悪い、とは思うが、一花さんがどんな風に指導をしているのか、物陰からそっと見てみたい、というのもある。

 加えて言えば、俺は前職をほんの五年ほどで退職してしまったし、その短い期間の内に、残念なことに後輩が同じ部署に来ることはなかったから、単純に興味も沸いたわけで。

 ともあれ、エスカレーターで向かえば真正面がレジなので、かち合いかねないそちらは避けて、奥の階段を上って行く。たかだか一階分だから、すぐに二階フロアに辿り着いてしまって、さてどうするか、と、立ち並ぶ書架を見渡していると、

 「……じゃあ、バーコードにかざしてもらって……はい、操作はそれで完了です」

 聞き間違えようのない声に、ピッ、という、どこのレジにおいても始終耳にする、あの電子音が響くのが聞こえて、俺は音の方へと足を進めた。

 スニーカーであるのを幸いに、極力足音を立てることなく近付いていく。移動しているらしい声を追うように進んでいくと、ようやく一花さんの姿を認めることが出来た。

 フロアの奥になる書架の前に姿勢よく立ち、制服にきちんと身を包んだ彼女の横には、俺とさほど変わらないくらいの身長の、塚本くんであろう若い男性が並んでいた。

 新採らしく、というのも変だが、さっぱりとした短髪に、ネイビーのスーツに身を包んでいる姿は、いかにもそれらしく映る。細めなくても目が細いんです、って言ってました、などと彼女から聞いていた通りの、どこか人の良さそうな風貌をしている。

 おそらく、在庫管理のシステム端末らしい機器を手にしている一花さんの説明を受けながら、手にしたクリップボードの資料に何やら忙しく書き込んでいたかと思うと、ふっと顔を上げて、二言三言問いを発しているようだった。

 それに応じて、言葉を返した一花さんが頷くと、資料と端末を交互に指差してみせて、分かった?というように彼を見上げるのが見えて。


 ……自覚があればいい、というものじゃないのは分かってるんだけど。


 内心で盛大に言い訳をしながら、俺はもう足音も気配も消すことを止めて、二人の立つ通路に踏み込んだ。と、教育の賜物なのか、間髪入れずに一花さんがこちらに顔を向けて。

 それから、俺だ、ということに気付くなり、途端にふわりと柔らかい笑顔になって。

 「わ……い、いえあの、日置様、いらっしゃいませ!」

 そう言うなり、まるで駆け出すのを必死で我慢しているかのような早足で、すぐ傍まで近付いてきたかと思うと、嬉しそうに俺を見上げてきて。

 ……これだから、疑いの余地もないんだよなあ、ほんとに。

 俺の知る限りでは、最大級の『幸せオーラ』を、惜しみなく撒き散らしている彼女に、こちらも愛しさを隠せずに、小さく笑みを返す。と、

 「……あの、中屋先輩、僕、一旦レジに下がっておきましょうか?」

 おそるおそる、といった様子の声が掛かって、目に見えてびくり、とした一花さんが、慌てた様子で振り返ると、ネイビーのスーツの青年が、どこか所在無げに立っていて。

 「ご、ごめんなさい!ご常連のお客様だから、ついあの」

 「いや、今日はここは冷やかしなんで。邪魔して申し訳ない、すぐにお暇しますから」

 謝るように手を上げて、目に見えて落胆した様子の一花さんに触れたくなるのをこらえながら、踵を返そうとする。と、

 「あ、あの、すみません、お客様、ひとつお伺いさせていただいても……!」

 思わぬ台詞が背中を叩いて、俺は足を止めた。声の方へと向き直ると、一花さんまでが驚いたように、塚本くんを見上げている。

 二対の視線から注視を受けて、彼はややひるみつつも、俺と一花さんを交互に見やると、

 「その、ひょっとしてお二人は、付き合ってるんですか?」

 真っ向から切り込んできたのに、一瞬どういう意図だ、と身構えたものの、一花さんを見てみれば、既にフォローも望めないほど真っ赤になっている。

 苦笑しながら、俺は彼女に小さく頷いてみせると、すぐさま口を開いた。

 「その通りです。でも、だからといって仕事に支障の出るような真似をするつもりは」

 「あ、いえ、そういうことじゃないんです!単に個人的に確かめたかっただけで!」

 「え?……なんで、また」

 意外な反応に、思わず素で尋ねてしまうと、塚本くんは何故か薄く頬を染めて、困ったように頭に手をやると、

 「その、僕にも彼女がいるんですけど……結構長く付き合ってて、僕がそんなにもてるわけない、って知ってるはずなのに、凄い焼き餅焼きで……」

 ぽつぽつと彼が話してくれたことには、指導役が女性、というだけでも嫉妬するのに、三つしか年が違わない、という時点でエキサイトしてしまって、泣かれて困っていた、ということだそうだ。それで、彼氏がいるなら安心させられるんじゃないか、と考えたのはいいが、いきなりそんなことを切り出せるわけもなく、ひとり悩んでいたとのことで、

 「あー、ほっとしましたー……先輩、申し訳ありません、こんなこと聞いちゃって」

 「う、ううん、事情が事情だから。でも、どうして分かったの?」

 素朴な疑問、という体で、心底不思議そうに尋ねた一花さんに、俺は何と言ったものか、とっさに計りかねていると、塚本くんは照れたように口元をほころばせて、


 「だって、僕の彼女と同じなんですよ。どれだけ喧嘩してても、次に顔を合わせたら、あんな感じで、ふわー、って、凄く嬉しそうにしてくれるんです」


 実にさらりと、紛いようもない惚気を、これまた豪快に飛ばしてくれて。

 ……まあ、普通、ばれないはずはないと思うんだけど。あれだけあからさまなら。

 また違う意味で、まだまだ自覚の足りなかったらしい一花さんが、逃げ出したいような様子でいるのを宥めながら、俺はひっそり、これで二階に顔出しやすくなるな、などと、非常に利己的なことを考えていた。



 と、いうような経過を、要らない情報(特に津田の愚痴その他)を削り落とした上で、あらかた話してしまうと、友永さんはがっかりしたように肩を竦めて、

 「なーんだー……じゃあ、本屋さんにはフリーの若い子ってほとんどいないわけねー、もー残念ー、凄くいい子だと思ったのにー」

 「……一応聞きますけど、何がそんなに残念なんですか?」

 何やら具体的に期待が外れた、というような様子に、嫌な予感を覚えてそう尋ねてみると、友永さんは手にしていたマグを置いて、こともなげに言ってきた。

 「うん、商店街でね、一度街コンみたいなの企画しようかー、ってこの間話が出たのよ。それで、春だしどこも新しい子来るし、どうかなって見て回ってたんだけどね」

 「事前リサーチですか……」

 「言っとくけど、そんなに厳しい追及してないからね?それとなーく聞いてみただけだからね?」

 ちょっとばかり後ろめたそうにそう言うと、友永さんはふと思い出したように俺の方を向いて、にっと笑いかけてくると、

 「でも、ほんっと良かったねー日置さん、このタイミングでちゃんと彼女出来ててー。万が一、一花ちゃん落とせてなかったら、優良株!って絶対に担ぎ出されてるよ!」

 「だから、声大きいですから!それに落としたって言うより……」

 落とされたのが正しい、とうっかり口にしかけて、寸前で口を噤んだが、時既に遅し。

 瞬時に瞳を輝かせた友永さんに、途切れることなく問いの集中砲火を浴びせかけられて、俺は早く昼休みにならないものか、とひたすらに祈りながら、攻撃をかわし続けていた。

 ……たぶん、この先もずっと、こんな調子で突っ込まれ続けるんだろうな、この人には。

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