クリエイト ワールド ストーリー
@koizumi
第1話誕生
綺麗な星空の下でその惨劇は起こっていた。
血なまぐさい臭いと断末魔のような声が響きつづけていた。
家族と過ごしてきた家が思い出が消されていく光景を黒髪の少女は隠れて見ているしかなかった。
その時少女は思った、どうしてこんな世界に生まれてきてしまったんだろうと。
「助けて神様」
最後に少女は星に願った。
(眠い)
起きて思ったことがこの一言につきた、何年寝ていたのかは全く分からないが眠かったからだった。
この寝ていた存在を人は神と呼び創造主とも言う、本人はその自覚は全くないが紛れもない本物だった。
そして一通り作ったら疲れて寝てしまったのだった。どんな力を持った生き物でも性格や疲れが出るからだった。
して結構めんどくさがりな彼は自分のするべきことを終えて永い眠りに入った。
世界創生から何百万年の時を超えて目を覚ましたが強い日差しに目がくらんでしまった。
(うーわまぶしい)
起きたばかりの彼には刺激が強すぎた、そして重そうに体を起こした。彼の体は白い形のない液状のものだった。
理由は外見は特に必要なかったため適当だった。そんな寝起きの彼は周りを見て驚いた、見たこともないものばかりだったからだ。緑色の木々に嗅いだこともない臭いなど自分では作っていないものだらけで目を丸くした。
(なんだこれは)
そんな森からがさがさと音がして彼はへんてこな体で音のする方をみたら謎の生き物が立っていた。灰色の毛皮に鋭い牙、狼と呼ばれる野生動物が警戒していた。彼はその姿を見て素直に思った。
(かっこいい)
そして狼を見よう見真似で白いへんてこな体から白銀の狼に姿を変えた、そんな姿をみてなかなかいいんじゃないかと思い上機嫌になっている。全身を見ることができないため見えない部分は少し不安だが自分の心に大丈夫だと言い聞かせて森の中を走り出した。
液体状から四足歩行の哺乳類になったがそんなに不便はなくすぐ走り回れるようになった。彼は森の中を新しい体で夢中で走り回ったそこでまた彼は数えきれないような動植物を目にした。一つ一つマネしていこうかと思ったが森に興味が出てきてそれどころではなくなってしまったのだ。
そこにいままで見てきた生き物まるで違う生き物が立っていた。
(何だあれは?)
丈夫そうな鎧を身にまとって腰には剣を下げて旗を持っている人間だった。彼は違和感を感じ少し様子を見ることにした、そして様子を見ている数人が会を始めた。
「俺少しトイレ行ってくるわ」
「へーい」
彼は初めて人間の言葉を聞いた、もちろん何を言っているかはわからなかったが言葉に興味を持った彼は自然とその列に歩いていってしまった。
「まったくめんどうだよなーなんで金のない村人を助けなきゃいかないのか」
鎧を付けた兵士たちが愚痴をこぼしていた。
「国の命令ですししょうがないですよ」
「あのな俺は金がほしいの正直国民なんてどうでもいい」
「そうゆう言葉は絶対国民の前で言わないで下さいよ」
少し小柄な兵士が言い放った。
「わかってる!」
そこに白銀の狼が目の前に歩いてきて不思議そうに兵士たちを見ていた。
「うお なんだあの狼すげー銀色だぞ!」
愚痴をこぼしていた兵士のテンションが上がっていた。
「モンスターかもしれません構えて!」
隣にいる小柄な兵士が注意を促した、その声とともに数人が腰から剣を抜いて構えた。
(なんだ?)
彼は疑問に思ったこちらを確認した瞬間敵意のようなまなざしを向けられたからである、本能的に危険を感じた彼は起きて初めて魔法を発動した。白銀の狼の目が赤く光った瞬間数人の騎士が炎に包まれた。
(あ)
少し脅かす程度でやったのだが炎に包まれた兵士たちは炭になっていた。
「なんだこいつ!」
「今のはまさか魔法!」
「魔法を使うモンスターだと!そんなバカな!」
「はやく王都に連絡を!」
驚いた騎士二人は来た道を走り逃げ出した、鎧をいているため遅いうえに狼から逃げられるわけもなくあっさり追いつかれた。
「やめろ!来るな!」
(何を言っているのかわからない)
目の前でじたばた暴れる騎士に手が付けられずにいた、また魔法で燃やしてみようかと思ったがまた動かなくなってしまっても困る。
(だいたいなんでさっきの他の奴らは変な色になったんだ?)
彼はまだ死という概念がわからずなんで動かなくなってしまったのだろうと疑問に思っていた。炎が相手に効果があるのかわからなかったがとりあえずやってみただけだった。
(はぁー)
少し考えた結果騎士たちを逃がしたのだ、彼はそのあとをばれないようについていった。
逃がした理由としては他の生物と明らかに違ったから今までにない特殊な発音に非常に興味が出たからだった、そして逃げ出したならどこか行くところがあったからなのかなと思ったからだった。彼は初めての知識欲がわき始めた。
そして彼は王都ステラスにたどり着いた。
周りは壁で囲まれており川も流れている。家はレンガ作りで西洋風の作りで綺麗な風景が広がっていた。そして中央に巨大な城が建てられていた。
(もう驚き疲れた)
そう思って夜のステラスに侵入していった。彼は自分の姿が威嚇されていたので体を透明にした。入ったら人間がたくさんいてもう何が来ても驚かないと心に誓うことにした。
(すごい数だな)
騎士を見失いそうになりながらも何とか城までついてこれた。
(おお、一番大きいところだ!)
彼はアトラクションに乗る子供みたいにドキドキしながら城に入っていった。
城内では白銀の狼に襲われた騎士がある人物に報告していた。
「隊長!任務中に魔法を使うモンスターに襲われたんです!」
「僕もみました!本当です!」
騎士二人の前には立派な黄金の鎧と真紅のマントを羽織った大男が立っていた。
「うむ、魔法を使うとゆうことは知識が豊富なモンスターなのだろうか」
「信じてくれるんですか!?」
「魔法を使うモンスターが出始めてもおかしくないかもしれん」
「念のためハンターたちに声をかけておくのだ」
「は!」
逃げた兵士たちは狼の詳しい特徴を教えるとその場を後にした。
「なにもなければいが……」
一方狼の彼はへとへとになりながら城内を歩き回っていた。さっきから同じところをぐるぐる回ってしたりしていた。
(いったいなんなんだここは……)
1時間近く回っていると気になる扉が目に止まった。前足を使って扉を起用に押して中に入った。
そこには大量の書籍が置かれてあった。彼が入った部屋は書物庫だった。
(なんだここは)
適当な本を取るために狼のまま人間の形に変形した。特に意識してなく無意識に変形したのだ。そして彼は書物を読み漁り始めた、もちろん読めるわけもなく適当に眺めていたらなんとなく配列がわかってきた。
(えーとこれがこれでこれがこれか……)
時は過ぎ朝になっていた、文字は完璧に覚えていた。そして少ない時間で歴史、文化、種族などこの世界の情報を獲得した。
「あ、い、う、え、お」
口を人間と同じ形にして発音練習をしていた。
「実際に会話してみなくては言葉が通じるかどうかはわからないな」
彼はつぶやく程度の声でぼそぼそっと喋ったがきちんと言葉を話していた。
(そして今の世界の状況も少しだけ理解した……)
彼の中である思惑、決意ができていた。
「さてこれからどうするかな、まず人間の姿に変えるか」
そう思い書物を読むために無意識に狼人間みたいな形を人間らしく直していった。1から顔を作るとなるとなかなか時間がかかったがなんとか完成させた。
鏡を見ながらいい感じだと納得した髪は銀髪で少し短めで耳に少しかかってる程度身長は175ぐらい全体的にがっしりした男の体系である、顔は綺麗に整っていて目は海のような深い青いろで年は20代ぐらいの成人男性だった。
(こんなものか)
服も来る途中にみた適当な衣装を何もないところから作り出したこれも魔法の一部だが誰でも出来るものでもなかった。
服を着替えていると少しずつ扉が開く音がした、彼は焦って透明化したがこれは魔法ではないから服は透明化しなかった。
(なんでだ!)
長い髪を束ねた黒い鎧の女騎士が入ってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます