Beyond that of Humans TRPGリプレイ・ブレイバーズ(第一部)

ひいちゃ

第1話

CHAPTER 0(1) 二人の学生と勇者様


GM:まずはキャラの自己紹介からお願いしますー。名前、部活、持っている技能、設定を

Fさん→ラン:ラン・カシューです!

ラン:部活は剣道部。技能は武道と理力・炎です。

ラン:もとは違う世界にいて、魔法使いの一般家庭に生まれました。ただうっかりとあることを知ってしまったためにとばされたようで…武具一式とさよならしました……。


ランさんは生徒タイプ『ブレイバー』である。ブレイバーとは、サプリメント第二弾に収録予定の新生徒タイプ(種族のようなものと思ってもらえればよろし)で、ファンタジーな異世界から何等かの理由でこの現実世界に転移した者をさす生徒タイプだ。

魔法になじみ深い世界の出身だからか、異能に高い適性を持っている。具体的にいうと、異能の発動のとき、ダイスを1個多く振り足すことができるのだ。ただし回数制限があるが。


Kさん→快人:結月快人だ。

快人:異能研究会に所属してる。技能は創造だ。

快人:うちは普通の母子家庭のはずなのになんであんなことを知る羽目になったのか。

GM:何を知ってしまったんでしょうねぇ、気に成りますw


このプレイでは、サプリメント『御厨学園入会案内』に出てきた新ルール・設定を用いている。これは、某アリアンなRPGにもあったライフパスで、自分の出身や過去をダイスで決める、というものだ。


Mさん→霊花:は、はじめまして……。鈴谷 霊花(すずたに れいか)です……。

霊花:子どもの時、捨てられていたのをお義母さんに拾って戴きました……。その時に肺炎になっていたらしく、今も体が弱いんです……。

霊花:でも、風の理力を使えるようになってから、少しだけ呼吸が楽になって。今はフィールドワーク部で、少しでも体が強くなるように頑張っています。

霊花:えっと、こんな感じで、大丈夫です、か……?

GM:はい、大丈夫ですよ。


今回の参加者はこの三人。彼らがどんな冒険を繰り広げていくのか?とても楽しみだ。


CHAPTER 0(2) リレーションを決めよう!


GM:では続いて、PC間のリレーションを結んでいきましょう。2dを振り、その目の大きい順に結んでいく、ということで

霊花:(りれえしょん……)


リレーションというのは、これまた『御厨学園入学案内』で追加された要素。PC間のつながりを表したもので、このリレーションによって、色々な恩恵を受けることができるのだ。


GM:わかりやすくいえば、友情とかライバル心とかのつながりですね。2dを振って出た目の順に結んでいこうと思うので、皆さん2d(6面サイコロ2個)を振ってみてください。

霊花:(目は5) ふええ、少ないよお……。

快人:ダイス合計5か。

ラン:合計は8です。

GM:そしたら、ランさん→霊花さん→快人さん→ランさんの順に結んでいくということで。では、ランさん、改めて1dを振ってみてください

ラン:(目は5)

GM:ランさんから霊花さんへのリレーションは……。恋愛ですとっ!?Σ


・恋愛……PCは、その相手を恋愛相手として見ています。このリレーションを持つPCが相手を回復するさい、回復量に自分の生徒レベルと同じだけのボーナスを上乗せすることができます。また、一回の戦闘につき一回だけ、『身盾』のアクションがなくても、その相手への攻撃を、代わりに自分が受けることができます。その場合、回避することはできず、必ず命中します。[選択]


この内容よりも、女性のPC同士のリレーションでこれが出てきたことにトキメ……もといびっくりである。


霊花:ええええ!? わ、私そんな魅力ないですよぉ……。

ラン:わたしじゃだめですか……?

GM:多分、霊花のはかなさにキュンとしちゃったとか?

霊花:い、いえ……。私で、良いんですか……?

GM:相思相愛か片思いかは、相談して決めてくださいー。決めれなかったら、サイコロに決めてもらってもいいですがw

ラン:えぇ、これでも元勇者ですから。

霊花:じゃ、じゃあ……お願い、します……。(相思相愛でいいですよーw)


リレーションの中には一方通行か双方向かを選べるものがある。つまりは片思いか両想いか、ということだ。

片思いの場合、リレーションの恩恵は、それを持っている者にしか与えられない。(つまりこの二人の場合なら、ランしか恩恵を受けられない、ということだ)しかし、両想いの場合、二人とも、その恩恵を得ることができる。(この場合なら、霊花も『恋愛』の恩恵を受けられる)


GM:はーい。それでは、霊花さんから快人くんへのリレーションを1dふってくださーい

霊花:3です……。

GM:3……

霊花:無関係……?

GM:無関係。クラスメートである以上の感情はないみたいですね。


無関係、特別な感情は持っていないということだ。このリレーションの場合、得られる恩恵は何もない。南無……。


霊花:時々クラスで見かけますけど……。でも、話しかけづらいなあ……。

GM:ではラスト。快人くんからランさんへのリレーションを。1dを振ってくださいませー

快人:(ダイス目は2)

GM:2は……

GM:親愛。親しい相手と思っている、ですね。

霊花:(やはり勇者は誰とでも友人っ)


・親愛……PCは、その相手を親しい相手と思っています。このリレーションを持つPCは、好きなときに自分のHPかMPを減らし、同じだけ相手のHP(MP)を回復してあげることができます。[選択]

ピンチなときに役立つリレーションだろう。


GM:シナリオの中で出会って仲良くなるのかなw

霊花:そうなれたら、いいなぁって……。

ラン:ですね!

GM:して、快人さんは、片思いにしますか?それとも双方向にしますか? 親愛のリレーションは。

霊花:(百合カップルを親しげに見守る男子学生)

快人:相思相愛の二人を温かく見守る感じかなあ

霊花:(ハモった)

ラン:(シンクロしてるよ……)

GM:www

GM:そしたら、一方通行かな?

快人:ですね。

霊花:(前衛にエネルギーを送れる意味では非常に有用)

GM:(しかもかばえますよw


CHAPTER 0(3) オープニング~ラン編


GM:あいあい。では、本格的に始めていきましょう。まずは、ランさんのOPからです。

霊花:私もOPにでちゃ、ダメですか……?

GM:出会うのはシナリオの序盤なのでお待ちくださいー。ちゃちゃを入れるのはOKですのでw

霊花:はい……。(悲しそうな顔)

GM:――ランは、魔王の城の廊下を突き進んでいた。苦難の末、彼女はついに魔王を倒す術を手に入れ、奴の城への道を切り開き、ここまでたどり着いたのだ。

Mさん:(どう見てもドラクエ6)

GM:(魔王との決戦直前で飛ばされる、という話なのでw

Mさん:(ラーの鏡がないから夢の世界に飛ばされるんですね分かります)


飛ばされる先は夢の世界ではありませんが(笑


GM:そして、大きな両開きの扉の前。そこでランは魔王への道をふさぐ最後の関門、ヘルハウンドと対峙する。激しい激闘だったが、成長した彼女の前には、ヘルハウンドすら敵ではない。最後の一刀がヘルハウンドに振り下ろされようとしたとき、あたりが白い光に包まれ―――。


CHAPTER 0(4) オープニング~学生組編


GM:では、続いて学生組のOPですが、その前に霊花さんと快人さん、1dを振ってみてください。

快人:(わんこカワイソス)

霊花:2です。

快人:3か。

GM:そしたら、霊花さんは生徒会在籍、快人さんは非公式新聞部在籍、ということで

GM:霊花さん、だったw

霊花:(また例の生徒会長でるの?)

GM:出ますww

ラン:(!?)

霊花:(花蓮さんの抗議待ったなし)


花蓮さんとは、前回のリプレイに出ていたPCで、生徒会長ラブな強気少女である。


GM:では、まずは霊花さんから。今、霊花さんは呼び出されて、生徒会室にいます。そこには、生徒会メンバーが集合していますね。

霊花:おびえた目で周りの人を見てます。ふええ……。

霊花:な、何でしょう……。私、何かしたんでしょうか……?

GM:そして、件の生徒会長は……の前に、判定の練習も兼ねて、ちょっとアクシデントを。(生徒レベル+学力ボーナス+2d)を振ってみてください。

霊花:7+1+3=10 10……ですね。

GM:そしたら、霊花さんは気づきました。ドアの隙間から、霊花さんだけでなく、生徒会の女子全員をにらみつける視線をww

霊花:ヒイッ!? だ、誰……!?

Mさん:(どうかしなくても花蓮だろコレ)

GM:その通り、前回のPCの一人、花蓮さんですw さて、そんな視線に気づくことなく、生徒会長が話を切り出します。

生徒会長(GM):「先ほど、校外の森で発光現象が見られた。もしかしたら、異能を使ったけんかか、異能絡みの異常が起こっているかもしれない。そこで現地に赴き、調査をしてきてほしい。誰か行ってきてくれる人はいないか?」

霊花:蛍とか……、とは違うんですか……?

GM:「明らかに自然のものとは違った発光だったよ」 そう言って、会長はあたりを見回しますが、みんな、「私、塾があるので……」「俺は用事が……」と、みんな断ります。そして断ってないのは、霊花さんだけになりましたw 「あとは君だけだけど……行ってきてくれるかい?」(にっこり

霊花:ふぇ!?えっと……その……。あの……遅くなったら……お義母さんが……えっと……あの……。

生徒会長(GM):「大丈夫。遅くなったら、僕から家に連絡しておくよ」

霊花:……はい。私で良ければ……。(怖いよぉ……)

GM:ありがとう。これが終わったら、お礼に特別手当として、5000円あげよう。なでなで

霊花:す……すいません。と小さくお辞儀をして、私は外に出ようとします。

GM:そして、霊花は旅だって行ったのでした。ということで、次はお待たせしました。快人くんのOPです。

快人:問題ない

霊花:(お義母さんからさっそく電話がかかってきて……うええええん)

GM:はい。快人くんは、非公式新聞部の部員の一人です。さて、そんな快人くんですが、キミのスマホにメールの着信があります

快人:誰だ?

GM:送り主は、非公式新聞部の部長岸尾ですね。内容は…… 「校外の森に異常が発生。それと同時に、情報員によれば、その近くで少女らしき姿が確認されたらしい。ただちに現地に赴き、詳細を調査せよ。なお、この件の特別報酬は5000円である」


岸尾とは、物語の舞台となる御厨学園にある非公認の部活、『非公式新聞部』の部長である。神出鬼没で万能そうな、デウスエクスマキナみたいな男だ。

『非公式新聞部』も、ただ新聞を作るだけではなく、あるときは騒ぎを起こし、またあるときはトラブルを解決するという、「どこが新聞部だ」「お前のような新聞部があるか」と言いたくなるような部なのだが……それ以上の細かいことは、今ここで話すべきことではない(笑


霊花:(出た、最強の部長)

ラン:(私はシータか何かか…?)

霊花:(むしろパズー)

GM:(懐かしいw)


天空の城ですねわかります(笑)


快人:面白い出会いだといいんだが

GM:(確か、目的が「出会いを求めて」ですもんねw)


CHAPTER 1 来訪者


GM:さて、ではランさんのほうにシーンをうつしましょう。光がやむと、ランさんはなぜか、おぞましい城の通路ではなく、森の中に立っていました。

ラン:ここは……どこ?

GM:そして気づくのですが、今まで身に着けていた剣も鎧も消えてなくなっています。それと、今まで使っていた魔法も、別の何かに変質してしまっていたのでした。

GM:さらに言うと、遠くには見たことのない建物も見えます。

霊花:(うっ……げほっ……ごほっ……。スギ花粉が……喉に……っ)

ラン:なにがいったいどうして……なんだろう、あれ。

GM:と、そこに!ぐへへ……と、聞き覚えのある嫌な声が!

霊花:(あ、なんか嫌な予感)

GM:(パターンですw)

ラン:だれですか!そこにいるのは!

GM:表れたのは、犬頭の獣人ですね。ランさんは今まで嫌なほど戦ってきたからわかります。コボルドという、下級の妖魔ですね。

ラン:ここにもあらわれたか…コボ

霊花:(ふえええ!!マムシこないでぇえええええええ)

GM:「ぐへへへ、お前の首を魔王様に捧げれば、きっと喜んでくださるだろう」

ラン:そんなに私の首は安くない!(気のせいかな……さっきからすごく誰かが困ってる気がするんだけど……)

快人:草が多いな。何か作って焼き払いたい気分だ。

GM:と、そこに、一人の青年がやってきます。

GM:彼は、「困ってるようだな、これを使うがいい」と、近くに落ちてる木の枝を投げ渡してくれます。

ラン:(キャッチ)ありがとう!と返します

GM:「うむ、ではがんばってくれたまえ」と、彼は去っていくのでした。木の枝ですけど、データ上では、竹刀と同じということで。

快人:(獣人を見ても冷静な通りすがりって何ぞwww)

GM:(それが彼なのでw) そしてそれと入れ違いで、快人くんと霊花さんがやってきます。

ラン:(すっと木の枝を構える)

快人:おお。この出会いは予想してなかったな

霊花:はぁ、はぁ……。生徒会長さんから聞いた話だと、このあたりかなあ……。荒い息を吐きながら、私はあたりを見回しています。

GM:一人の女の子が、木の枝を構えて、二匹の犬頭の人型と対峙しているのが見えます

ラン:(ルシファーが変質しているようだし、下手に使うと危ないわね……)


ルシファーというのは、向こうの世界での魔法のことである。Fさん談。


霊花:ふえ!?なにあれ!!

快人:これは何かの撮影か?それとも異能でそんな頭になったのか?

GM:と、男の声と女の子の声が、ランさんに耳に届きます

ラン:!?

GM:見慣れない服を着た、少年と少女が立ってますね。

GM:そして、少女を見たランさんは、思わずきゅん、となってしまう、とw

霊花:すごい……かっこいい……。

ラン:あの子は何?それに洋服……(あれ、なんだろう。守って、あげなくちゃ!)

快人:心当たりはないが、初めて会った気がしない女性だな。

霊花:あ、こっちに来る……(ドキドキ)

GM:と、三人が見つめあってるところに、コボルドの一匹がランさんに襲い掛かってきます。(2d+回避力)で振ってみてください。

霊花:!!あぶなぁーい!!……っつ!!ゲホ……ごほ……。

ラン:8+4で、12です

GM:それは簡単によけれました

ラン:風邪かしら?

GM:ということで、犬頭の一匹が、ランさんに殴りかかって、彼女はそれをかわしたわけですが、お二人はどうします?

霊花:え、えっとっ……「フォース・ボルト」って使えますか?

快人:とりあえずパチンコでわんこを攻撃

GM:使えますよー。それじゃ、ここから戦闘に入りましょうか。では合流する前に、二人とも、何か一言どうぞ

霊花:ふええ……。このわんちゃん、何……?

快人:とりあえず物理で黙らせてから事情を聴くか

GM:では、前衛と後衛を決めてくださいー

霊花:怖いので後ろ下がっちゃダメですか……?

快人:では俺は前衛で

ラン:私も前衛よ。彼女を守るわ

GM:はいはい。では、先攻後攻を決めましょう。ランさん、(生徒レベル+運動ボーナス+2d)で振ってくださいー

ラン:1+2+10=13です

GM:はい、ではそちらの先攻です。快人くん→ランさん→霊花さんの順で行動です。では、快人くん、どうぞ

快人:じゃあパチンコを奴の鼻先に向けて……と

GM:あ、その前にランさん、見抜き判定お願いします。10以上でコボのデータがわかりますよ。

GM:ランさんは、ファンタジーでの経験があるので、(2d+生徒レベル+学力)で判定できる、ということで


見抜き判定とは、これまたサプリメントで追加されたルールで、敵のデータを知るには、判定に成功しなければならない、というものだ。この判定は、本当は(学科技能+学力)ロールでしなければいけないのだが、ランは向こうの世界での経験があるので、学力一般ロール(生徒レベル+学力+ダイス目)でOK、としているのだ。


ラン:ダイス合計:5 (2D6 = [2 3])

霊花:(何故見抜けなかったし)

GM:活躍点1点消費して振り直しします?

ラン:そうですね……。

GM:活躍点を1点消費すると ・振り直し ・判定のダイス1個多く触れる ・HP、MP全回復 ができます


活躍点とはいわゆるヒーローポイントである。これを消費すると、上のような恩恵が受けられる。(なお、全回復には2点が必要) まさに、運命を変える力と言えるだろう。


GM:他にも戦闘での使い方もありますが、それはルールブック参照ってところでw

ラン:(ふむふむ)

ラン:では活躍点を1点消費して降りなおします

GM:はーい、どうぞー

ラン:9+1+3=13です

GM:ではわかりましたー

GM:命中 2/9 回避1/8 抵抗3/10 ダメージ+1 防御1 HP13です

霊花:そんなに強くなさそう……。

GM:(まぁ、雑魚ですしw


どのくらい雑魚かというと、本体ルールの使い走りよりさらに弱い。


GM:では改めて戦闘に入りましょう。快人くん、(2d+命中力)で攻撃どうぞー

快人:8+0=8か。


それでも、戦闘系の技能を持たないペーペーよりも少し強いのだが。


GM:同値は回避成功なのでかわされました。では、次はランさんどうぞー。

ラン:7+3=10です

GM:命中ですー。ダメージお願いしますー。

霊花:(おどおど、ふるふる……)

ラン:(ダイス目は11)

霊花:あ、これ一撃……。

GM:お、それはクリティカルですね。ダメージが二倍になります

ラン:6+1+2=9です。Bで

GM:それの2倍なので18点ダメージ……

霊花:ひゃああああああああ!!

GM:はい。ではBは、ランさんの一撃で絶命しましたw

GM:では、次は霊花さんどうぞ

霊花:あああああああ!!血が!!血があああああ!!!(フォース・ボルト使用 MP21→17 異能制御具もち)

霊花:6+3+1=10 あ、コレって貫通・・・。

GM:いや、同値は抵抗成功なので。なのでダメージは半分ですね。ダメージください。クリティカルは、ダメージ判定のときなのでw

霊花:嫌ああああああああ!!来ないでぇエエエエ!!!

霊花:1+3+1?(カスダメもいいとこ)

GM:抵抗成功したので、それの半分で2点ですね。いただいておきますー。そして次のターンですが、その前に……

GM:ランさん、ランさんは父親の形見で、魔王封印に必要なアクセサリを持っていることにしたいのですが、何にしますか?種類

GM:できれば、首に下げるものを希望w

ラン:ネックレスにかけてる指輪とか?(ロード・オブ・ザ・リング的な)

GM:じゃ、それにしましょう。残ったコボルドは、突然ランさんに飛びかかり、そして、そのネックレスを引きちぎって、森の奥深くへ逃げて行きました。

ラン:!?コボ!?それは!待つんだ!

GM:待ちません。コボルドの姿は、森の奥へ消えていきました。


ですよねー。待てといわれて待つ敵はいません(笑


ラン:あぁ……父さん……ごめん……

快人:背中にチャックがあるわけじゃないのか

GM:それだと引きちぎるの難しいですし。まぁ、そういうわけで三人はそんな出会いをしたわけですが。

霊花:あう……腰が抜けちゃった……。

ラン:はっ、ねぇ、あなた大丈夫?

霊花:ふぇ!? ぶるぶるぶるぶる!!(さっきぶった切ったのが怖くて仕方ない様子)

ラン:さっきずいぶんとおびえてたし……あぁ、私がそうさせちゃった?ごめんね?でももう大丈夫だから(ギュっ)

霊花:ひ、ひゃあああ~~~(おびえながらもやさしい態度に心打たれる)

快人:話しかけるタイミングを逃したがこれはこれでありだな

霊花:(おびえる姿勢がだんだん収まっていくのが分かる)

ラン:(なんか小動物みたいでかわいい……ふふ)

霊花:(こんなことしてもらったの……初めて……)

ラン:名前聞いてもいいかしら?

霊花:あっ……。私は……鈴谷……鈴谷霊花と言います……。

ラン:音の響きがすてきね…。私はラン。どうかあなたをまもらせて、私のお姫様

霊花:えっ!?は、はい……。ラン、さん……。

ラン:まかせて!私は勇者なんだから!…ところでそこにつったってる男性は……?


霊花への態度と比べて気温差を感じるのは気のせいですか?


霊花:(かっこ、いい……)

快人:ああ。俺は結月快人。このあたりの調査に来た。

ラン:調査?

霊花:……!!あっ、私も、生徒会長さんから、このあたりのちょうさに、って……。

快人:君はこのあたりの住人ではないな。発光体の正体を何か知っているか?

ラン:いや……ん、発光?あぁ、そうだ。うっかりしてた……ここはどこなの?私はさっき魔王を倒すために城に行って……。

霊花:魔王、ですか……?

快人:ここは日本の日森市だ。魔王なんてシューベルトしか知らん


最近だと、働く魔王様というのもありましたよね。


ラン:えぇ、最後の関門ヘルハウンドを倒そうと剣を振り下ろしたら、視界が城に染まって……気づいたらここよ?

霊花:お義父さんが、よく「バラモス」とか「ムドー」とか言ってますけど……。そういうのですか?

ラン:ここが違う世界だとしたら認識に違いがあるのかもしれないけれどね……。そんな感じだと思ってくれれば

霊花:ええ!?そんなのがこの町に!?

霊花:……どうしよう……。学校が無くなっちゃったら……。

快人:警察や自衛隊は何かがあってからじゃないと動かないからなあ

GM:それどころか、警察や自衛隊でも勝てるかどうかわからないわけですがww


むしろ、逆に蹴散らされる可能性が大です。


ラン:ただ、私はこのあたりに一切の見覚えがないの。あなたたちのその服装も。だから、違う世界だと考えたほうがいいのかもしれないわ

霊花:今話題のお船の人なら勝てますか……?魔王さん。

GM:勝てるかもしれないですが、この世界に「かんむす」はいませんw

GM:ただ、魔王もこの世界に転移してきてるかどうかはわかりませんが

ラン:船じゃ、厳しいでしょうね……轟沈しそう

霊花:そんなぁ……。

ラン:(え……ついてくるとしたら魔王ストーカー……?)

GM:(いや、この世界をも侵略しようとしてるとかの理由で)

快人:まあここでこうしても仕方がない。非公式新聞部の部室に案内しよう。

霊花:えっ……。ダメです!生徒会長さんの所に……。

ラン:というわけで生徒会長とやらのほうに先に向かいましょう

霊花:さっきすごい目つきで女の子が睨んでたんだけど……大丈夫かなぁ……。

GM:さらに助け舟を出しましょう。快人さんのスマホから、メールの着信音が鳴りました

快人:生徒会か。だが部外者をどうやって校舎内に入れる気なんだか……ん?

GM:岸尾部長からのメールです。「霊花殿の意見が最適なようだ。生徒会室に案内してやってくれたまえ。生徒会には、私から話を通しておく」

霊花:ぴゃう!?何で私の名前を!?

GM:「追伸1 FUFUFU、私に知らないことはない。>霊花殿」

霊花:ひゃぁ~~~

快人:ああ。どこかで見たことあると思ったらクラスメイトか。

ラン:(木の枝の先をケータイに向ける)

霊花:ふぇえ……そういえば新聞部の活動で見たことがある気が……。

霊花:って、ランさん!!怖いです!!

快人:壊すな。壊すな(ケータイをしまった)

ラン:すみません。なぜリアルタイムの状況がわかっているか気になり……。

快人:あれの言動は流してくれ。それよりでは生徒会室に案内しよう。この子だけじゃあ不安だからな。

霊花:えっと……声は電話と言って、向こうにも聞こえるようになってて……。

快人:電気という魔法で離れた場所に言葉を送るものだと思えばいい。

ラン:念話のようなものなのですね。それをこのようなカラクリにすることで誰にでも使いやすく……。

霊花:そ、そういうものだと思っていただけたら……。

ラン:なるほど。よくできているのですね!

霊花:電気はすごいんですよ。小さな村にいる人くらいなら、風よりも早く動くことが出来たりするんです。

ラン:わぁ!それはすごいです!

霊花:他にも、お日様の代わりになったり、暖炉みたいにあったかくできたり、それから、それから……。

霊花:(と、歩きながらガールズトーク真っ最中)


このやりとりを聞いて、異世界トリップものは面白いと改めて思ったGMなのであった。


CHAPTER 2 学校での異変


GM:と、そんなことを話しながら学校に歩いていくわけですが、何か玄関のほうが騒がしいですね。先生や生徒がわんさか群れています。

快人:おい。何かあったのか?

霊花:……あれ、なんだか、学校の辺りが……。

ラン:?どうしたんです?

霊花:人だかりができてて……。

GM:二人に気付いたクラスメイトの一人が駆け寄ってきますね。「大変なんだよ! 犬頭の人間と、イノシシのような頭の人間三人と、それと黒い肌で耳がとがっている男が、暴れてるんだよ!」

ラン:犬頭……さてはコボ!?

霊花:い、犬!?まさか……!!

快人:さっきの化け物の仲間か

GM:イノシシのような頭にも、ランさんは覚えがありますね。コボルドよりちょっと上級の妖魔、ゴブリンとホブゴブリン、そして黒い肌のは、上級の妖魔、ダークエルフです。


ネタバレしますと、ダークエルフは、サプリメント第二弾に登場する敵キャラの中でもかなりの強敵です。

具体的には、生徒レベル5~6に匹敵します。


ラン:ダークエルフ!?なぜこんなところにいるの!?

GM:「なにやら、ランをだせー、とか言ってるようだけど……」

霊花:ええ!?ランさんを!?

ラン:ランは私ですが……。

快人:花のランでもくれてやるか?

霊花:無線LANでなんとかなりませんか……?


なりません(笑


GM:と話していると、校舎の窓ガラスの一枚が、ばりーん!!とぶち割れました。

霊花:ひゃああああ!?(ランにだきついております)

ラン:(さっと抱きしめ返しながら)割れた窓のほうをにらむ

GM:黒煙がもくもくと上がってますね

快人:(思わずシャメろうとして自重)

霊花:ぷるぷる(あったかい……。)

GM:かすかに、「出てきやがれー、ランー、てめえの血を魔王さまの……にしてやるぜー」と声が聞こえてきますw

霊花:逃げましょうよぉ……。

GM:そう言ったところに、また別の窓がどかんしますw さらに、「きゃあ」って言う悲鳴も

ラン:今の悲鳴は!?(霊花を抱きしめながら)

GM:中に、逃げ遅れた生徒が取り残されているみたいですね

霊花:ランさん……。(うずもれるように顔を押し付ける)

ラン:逃げたところで、事態が好転するようにも思えない。それに悪化する予感が…(とんとんと背中をたたいてやる)

霊花:でも……!!そしたらランさんがぁ……!!

ラン:あの中に、あなたの友達がいるかもしれないでしょう?(ほほえみながら)

快人:数が足りなすぎるな。暴走族連中でもたたきつけるか。

霊花:私……、いつも「チキン」とか「へたれ」って言われてて……!! こんなにやさしくしてくれる人、ランさんがはじめてでっ……!!(泣きながら)

ラン:それはあなたがかわいらしい小鳥のようで、繊細な心の持ち主だからでしょう(快人のほうを見ながらうなずく)

霊花:ううう~~~っ……(顔を擦り付ける)

ラン:本当にあなたはかわいい人ですね(頭をぽんぽん)

快人:(岸尾にメール)大至急援軍要請

GM:『受領した。ただちに迎撃を開始する。君たちも準備でき次第、奴らの攻撃に参加してくれ』


これはグッドな判断だったといえるだろう。もし、これがなかったら、PCたちが戦う相手にホブゴブがプラスされていたのだから。(ダークエルフは、当初の予定ではPCたちが駆け付けたところで、「ホブゴブ、後は任せたぞ」と去っていく予定だった)


霊花:ありがどぉごじゃいますぅううう(なんか変な声になってる)

GM:『なお、我々でもどれだけ粘れるかわからん。急いでくれ』と、部長からのメールが

ラン:戦闘準備ですね(そういえば異能のようなもの……私のルシファーと同じなのか?)

霊花:行くんですか……?

GM:精神集中するとわかりますが、力の質は変わっていても、使い方は変わらないようです

ラン:行かなくては、何も始まりません(よし、使える)

霊花:……一緒に、いっちゃあ、ダメですか……?

ラン:(買い物か……えーと……)

霊花:お金なら、私が……!!(財布取出し。恐らく幼少のころからぱしられたり、カツアゲされていたらしい))

GM:ランさんのお金もいつの間にか、ここで使えるお金に変わっています

ラン:……通貨が変わっている。

霊花:……円?

GM:お金袋にあった金貨はみんな、日本の硬貨やお札に変わっていますね。

霊花:剣とか……大丈夫ですか……?(手元の4900円出しながら。おどおどぴくぴく)

ラン:ルシファーが使いにくいと困るので。それに私には愛枝がありますから!


気に行っているんですか(笑


霊花:はい……(ちと残念そう)


そして、買い物することしばし。


GM:準備は済みましたかー?

霊花:なんとか……。

快人:ああ。

ラン:はい。

GM:そしたら、いよいよクライマックスです!


CHAPTER 3 決戦!ゴブリン&コボルド!


GM:皆さんが学校に突入して二階に行くと、そこには、奥のほうに、生徒会と非公式新聞部の連合軍と戦っている大型らのイノシシ頭と、黒肌の男、そして、皆さんを待ち構えてるイノシシ頭二匹と犬頭の姿、そして黒肌の男の隣に、すすにまみれて倒れている、霊花さんのクラスメイトの女の子の姿がありました。

霊花:ふええ!?誰……!?

GM:友達ではないけど、霊花さんにとてもよくしてくれたクラスメイトの女の子です。

霊花:あっ!!(思わず駆け寄ろうとする)

GM:それはもちろん、イノシシ頭二匹と犬頭が、それを阻止しようとします。

ラン:待ってください!下手に近づくのは危ないですよ!

霊花:ひゃああ!!……でも……。以前、お世話になったから……。

GM:その声を聞いた、黒肌の男が振り向いて言います。「勇者ランか、待っていたぞ。この指輪と、お前の血があれば、我らの魔王様の願いがかなう。さぁ、おとなしく、その血を私に捧げるがいい」

ラン:あなたに捧げる血なんて一滴も持ち合わせていないわ!

霊花:……ダメエエエエ!!

GM:「ふふふ、ならば力ずくで捧げさせてもらおう!やれ、我がしもべどもよ」 その言葉に呼応して、ゴブリンとコボルドが、じりと一歩進んで武器を構えます。

霊花:ランと敵の間に仁王立ちしたいけど足が震えて動けない

GM:では、ここからこのシナリオ最後の戦闘に入りましょう。並び方はどうしますか?

霊花:動けないので結局後ろです……。

GM:こちらは、ゴブリンとコボルドの全員が前列に出ます。ホブゴブとダークエルフは、その後ろで連合軍と戦闘中

ラン:私はもちろん前衛です!

快人:やはり前衛で。

GM:回避は期待できないですけど大丈夫ですか?

快人:これまで活躍してないしなあ

GM:それではまず、見切り判定を。11以上を出せば、ゴブの能力がわかります

ラン:7+1+3=11です

GM:そしたらわかりますね

霊花:ぎりぎりせーふ……。

GM:HP16 MP12命中力3(10) 回避力3(10) 精神抵抗力3(10)ダメージ値+2 防御点2です

GM:では、次はイニシアチブです。ランさん、今度は(2d+生徒レベル+運動ボーナス)でお願いします。11以上で先攻をとれます

ラン:7+1+2=10…あっ

GM:残念。こちらの先攻ですね。そしたら、まずはゴブが……

霊花:(庇いたいらしい。当たったら即KOですけどね)

GM:快人くんを攻撃します。(2d+回避力)で回避してください。10以上で回避できます

快人:(ダイス目2)

GM:自動失敗ですねw


このBtoH TRPGはソードワールド2.0を基にしたシステムではあるが、本家とは違い、1ゾロを出しても成長点がもらえるルールはない。念のため。


GM:12点です。これから防御点を引いた値がダメージなので、HPから引いておいてください

霊花:ぴゃううううう!!

ラン:快人!?

GM:では、二匹目は……ランさんを攻撃します。(2d+回避力)でお願いします。10以上で回避可能です

ラン:ダイス合計:11 (2D6 = [6 5])

GM:ダイス目だけで回避できますねw

霊花:……ランさん!!危ない!!

GM:コボは……またランさんを攻撃。こちらは、9以上で回避できます

ラン:なん、だって!?

ラン:(ダイス目11)

霊花:(さす勇)

ラン:(ぐっb)


さすが勇者の略らしい。


GM:おー、またもや回避成功。では、そちらのターンです。快人さんはどうしますか?

快人:コボにクリエーション・アタック


クリエーションアタック……異能で小さなナイフや矢を作り出して、発射して攻撃する異能である。


GM:では、(創造レベル+知力ボーナス+2d)でお願いします。10以上で効きますよー

GM:11以上だった。

快人:(2+3+8=13) やっと成功

GM:はいー。ダメージください。クリエーションアタックの効果表で2dを振り、その結果に、創造レベル+学力ボーナスを足したものがダメージです。

快人:ダイス合計:2 (2D6 = [1 1])

GM:1ゾロのときは、ダメージなしですね^^;


です。もちろん、成長点はもらえません。


ラン:(ファンブラーがここにいる……)

GM:では、続いてランさん、どうぞー

ラン:そうですね……じゃあフォース・ボルトで

GM:どれを狙います?

ラン:まずはコボ。絶対コボ

GM:はい。では、(2d+理力レベル+学力ボーナス)でお願いしますー。11以上で当たります

ラン:8+1+3=12です。はい

GM:では当たりましたー。ダメージくださいー

ラン:(ダイス目は10)

GM:10以上はクリティカルですね。ダメージが二倍になりますー

ラン:5+1+3=9ですね。二倍で18?かな

GM:ですー。コボルド、あえなく轟沈w

GM:では、お待たせしました。霊花さんの番です。

ラン:(いちいち真剣必殺してるようだ…私)

霊花:やらせません……!!(フォース・ボルト)

霊花:7+1+3=11 命中ですか……?

GM:成功です。ダメージください


そしてここから、彼女のヒロイン力の炸裂ぶり、そして大活躍が始まる……。


霊花:お願い、私に彼女を守る力をーーーーー!!

霊花:(ダイス目は1と3)

霊花:レーススキル発動!!


レーススキル……サプリメント第二弾で追加される予定の、生徒タイプ別に存在する特別なスキルである。

優等生(と、帰宅部とスポーツマン、トリックスター)のレーススキルは、《幸運》。振ったサイコロの目を裏返すことのできるものである。


GM:おーーー

霊花:(1,3)を(6,4)に!!

GM:ヒロインっぽいですぞ!!ダメージくださいー。

霊花:ランさんを、助けて!!

霊花:(5+1+3)x2=18ダメージ!!

GM:うわ、それは耐えられん。AとB、どっちに討ちました?

霊花:ランさんをさっき殴った方で

霊花:風の力が渦を巻き、真空の刃がゴブリンに襲い掛かった!!

GM:おー、かっこいーーー

GM:Bですか。ゴブB、爆死!!

霊花:はぁ、はぁ……!!

GM:では、次のターン。残ったゴブAは……。快人さんに殴りかかります。回避してください

霊花:(意外と霊花ちゃん強いなあw)

快人:(ダイス目は7)

GM:当たりました。ダメージは……

GM:8点です。

GM:それから防御点を減らした分をHPから引いておいてください

快人:(8-2=6 HP3)

GM:では、そちらの番です。快人くん、行動をどうぞ

霊花:(回復なさい)

快人:傷薬使用する

GM:はい。では、傷薬の効果表で振った分だけ回復してください。

快人:ダイス合計:9 (2D6 = [3 6])

GM:効果表の9の欄にある数だけ回復してくださいませー

快人:(+7でHP10)

GM:では、次はランさんどうぞー

ラン:敵はあと誰がいるんでしたっけ?

GM:ゴブAだけですー

GM:ダークエルフとホブゴブはいまだ、向こうのほうで連合軍と戦闘中

ラン:ゴブなら……愛枝で!

GM:では、(2d+命中力)で命中判定お願いしますー

ラン:うわ……4+3=7

GM:活躍点消費して振り直しすることもできますよ

ラン:降りなおしましょうか……。

GM:では、活躍点を減らして、どうぞー

ラン:(ダイス目は5)

ラン:なん、たる無様な……。

霊花:ランさん……。

GM:oh……ランさんの枝はむなしく宙を切ったのでした。では、霊花さん、どうぞー

霊花:ランさんを助けなきゃ……!!(フォース・ボルト 活躍点1点消費して命中強化)


霊花は活躍点を1点消費して、発動判定のサイコロを2dではなく、3dに増やしたのだ!


霊花:(ダイス目は10) お願い、もう一度……!!

GM:命中です。では、ダメージくださいー

霊花:再び風が渦を巻き、生み出された真空の刃がゴブリンに襲い掛かる!!

霊花:(5+1+3)x2=18ダメージ!!

GM:うわ、それは耐えられん。霊花の風の刃は、ゴブリンを見事輪切りにした!!

霊花:うっ……!!ごほっ、げほっ……。(喘息発症)

GM:そして、ゴブAの断末魔の叫びを聞いたダークエルフは、苦々しい顔を浮かべる。気が付くと、連合軍の攻撃で、ホブゴブもすでにやられていた。

ダークエルフ(GM):「ここは我々が退かねばならぬようだな。だが必ず、お前の血を魔王様に捧げてくれる。首を洗って待っているがいい!」

GM:そういうと、ダークエルフは、手に持ったネックレスごと、テレポートでその場から消えたのだった……

霊花:ランさん……!!と言いながら彼女に駆け寄ります……!!

ラン:私のネックレス……

霊花:ランさん……。


EPILOGUE 戦い終わって……


GM:では、エピローグにうつりましょう。三人は、生徒会室にいます。そしてみなさんの前には、生徒会長が座っている、と。

霊花:相変わらずの小動物状態です。

ラン:(霊花の頭をなでる)

霊花:ん……。(ランにもたれかかる)

GM:「倒れていた生徒は、幸いながらに命に係わる怪我ではなかったようだ。今、病院に運ばれていったよ。ありがとう。君たちの活躍で、大きな被害にはならずにすんだ」

霊花:あ、その……ありがとう、ございます……(顔真っ赤)

GM:「それで、ランくん、だったか?あの化け物たちのことだが、何か知ってはいないかね?」

ラン:……まず、私の事について少々離さなくてはいけません。

GM:「ふむ?」

ラン:私はおそらくこの世界とは異なる世界の住人です。

GM:「なんと!?」 生徒会室がざわざわとしますw

霊花:(横で首を縦に振ってます)

快人:非公式新聞にもどこまで載せていいのやら

ラン:その世界には、先ほどのものたちのような魔族もいます。

GM:「ふむ……」

ラン:その頂点に君臨するのが魔王です。私はその魔王を倒すために城へ向かい、最後の関門を突破しようとしたときに、どうやらこちらに

GM:「なるほど……。その魔族がこちらの世界にもやってきた、というのは気になるところだな。警戒しておいたほうがいいかもしれんな……。教えてくれてありがとう」

ラン:あぁ、あと。もう一つ

GM:「む?」

ラン:魔王を封印するためには、私の父の形見である指輪がいりますが…それは今彼らの手にあります。

GM:「なるほど。奴らがその指輪を欲している理由も気になるな。ただ、魔王の封印を阻止するためだけかもしれんが……」

ラン:そして、なぜだかはよくわかりませんが、彼らはその指輪と私の血を魔王に捧げれば喜ぶとかなんとか…

GM:「なるほど……。魔王や魔族の狙いが気になるな……。こちらのほうでも調べたり、警戒したりするとしよう。それで、話は変わるが……君はこれから、どうするのかね?」

霊花:(心配そうにランさんみつめてます)

ラン:(霊花を見る)

霊花:(いなくならないで、と目で訴え)

ラン:できれば、ここに……

霊花:(表情に笑みがこぼれる)

GM:「そうか。それなら、この町に住めばいい。私のほうで、この学校の生徒として転入手続きをしておくし、非公式新聞部に依頼して、住む場所も用意しておこう」

ラン:ありがとうございます!

霊花:生徒会長さん……ありがとうごさいます……!!

GM:「いや、礼はいいよ。どうやら、キミたちは、魔族に対する切り札になる予感がするからね。この学校での生活、楽しんでくれたまえ。魔王や魔族の狙い、そして、指輪の行方など、こちらで調査して、わかったことがあったら教えることにしよう」

ラン:はい、お願いします。

快人:それじゃあ初戦の勝利を祝ってお二人さんの記念撮影と行こうか

霊花:お、お二人さん!?

GM:(笑)

ラン:できれば、撮った写真をいただけませんか?二枚。

霊花:え……あ、あの……さんにんじゃあなくてですか……?

霊花:(心臓バックバク)

GM:では、それでハイチーズ、パシャ!したところで、今回は〆としましょう。お疲れ様でしたー

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