十六
薬を大量に飲む事で、
とにかく死ぬ事が出来るならいいと思ったのだ。
実際今となっては、馬鹿馬鹿しいとしか言えないが。
父にも何度も止められた。
母とも何度か心中しようとした。
漸くして落ち着いてきた頃、
私の摂食障害は一向に快くならずにいて、
再び半寝たきりになった。
それが原因で恋人とも別れた。
父は単身赴任から戻り献身的に私の面倒を看てくれた。
私は父に何もしてあげられなかったのに。
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