二
丁度母から連絡があったのは、
私の体調、精神疾患が快方へ向かい、
やっと光が見えて来た頃だった。
おおよそ十二年程前から、
私は摂食障害、というものを患っていた。
やっと一昨々年頃、自分に合う治療に出会い、
更には理解し、支えてくれる人に出会い、両親、兄達に感謝を伝えようというところだったのだが。
昨年の十一月だった。
翌日に、相手のご両親に、結婚のご挨拶へ、伺おうとしていた真夜中だった。
「パパがお風呂で溺れて、死んじゃった。」
母からの、不在着信ののち、
私のスマートフォンに入った、
一言のメッセージだけは、
絶えず眼球に焼き付いて離れない。
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