2.nobody knows
ウ〜ウ〜ファンウ〜ファンウ〜ファンウ〜ピーポーファンウ〜ピーポーファンウ〜ピーポーファンウ〜ピーポーファンピーポーウ〜ピーポーファンピーポーウ〜ポーファンウ〜ピーポーファンウ〜ピーポーファンウ〜ピーポーファンウ〜ピーポーウ〜〜~~
消防車やパトカー、救急車などの緊急車輌が十数台も連なって、思い思いのサイレンをハモらせ、赤色灯をぐるぐる派手に回転させながら、猛スピードで颯爽と走り抜けていく。
「うるせーなーバカヤロー!!」
隣の部屋から浪人生の引きこもり兄貴が叫ぶ。
仕方がないじゃねーか、有事なんだから。
あの調子じゃ今年も又ダメかな?
なんて、本人を前にしては大きな声ではとても言えない事だけは心の中で思うだけで、仕舞っておく。一応、身内だからね。
再来年の今頃はボクも兄貴みたいにピリピリしているのだろうか?ああはなりたくねーなぁ。
いやでも、そもそもボクに再来年なんかやって来るのか?
そう考えると、ちょっぴり不安になって来た。
だが待てよ。もしかしたら受験地獄自体を経験しなくても済むかもしれないな。
そう考えると、今度はちょっぴりお気楽になって来た。
なるほど要は気の持ち様ってワケか。現金なモンだな。
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