第196話 お母さんといっしょ
第194話で、母の日のプレゼントにピアスを作ったら穴が開いていなくて、イヤリングを作り直した話を書いた。
今日、約束通り、義母さまが家に来てくれた。
美味しそうなお弁当と、たくさんのお土産を持って。
「構わなくて良いからね。」
と言うお言葉に甘え、お茶しか出さない嫁だったのだが、美味しいお弁当を一緒に食べながら、いろいろなお喋りをして、楽しい時間を過ごすことが出来た。
「息子さん、今日出張なんですよー。」
「そうなんだ、帰り遅いの?」
「遅いって言ってましたね。」
「良かったね!ゆっくりできるね!」
とか。
「息子に言いづらいことがあったら、遠慮なく言ってね?」
とか。
義母さまは俺の前で、その場に居ない息子の扱いが雑だ。
相方は強く生きると良いと思う。
また、義母さまは飾らない人なので。
「この前お土産にもらった昆布の佃煮、すごく美味しかったよー。」
「良かったです。あれ、美味しいですよね!良ければまだありますけど、持っていきます?」
「貰う貰う!!」
など、本当にざっくばらんだ。
それでいて、優しく気遣ってくれる。
本当に義母さまがお母さんで良かった。
晩御飯の支度があるからと、2時間弱のあわただしい来訪になってしまって申し訳なかったのだが、イヤリングも喜んでくれ、早速着けてくれた。
義母さまの帰り際。
「良かったら、もう少しゆっくりしていきませんか?」
は、自然に出た。
それくらい、2時間弱はあっという間で、居心地のいい時間だったのだ。
それに、ケーキも用意していたから、一緒に食べたかったのもある。
とは言え、無理に引き止めるわけにもいかないので、ケーキはお土産に持って行ってもらった。
「また今度ゆっくり来るね!」
そう言ってもらえたので、次回を楽しみにしている。
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