第100話 調子には乗ったけど

第99話に関連する話になる。

今回、そもそもの目的は本だった。

無事に買えたので、それだけで帰ってきても目標は達成できたのだが、折角だからとカラオケに行った。


ここで時間を欲張らなければ、帰路の電車もスムーズに、そのまま帰れたかも知れない。

4km歩く必要もなかったかも知れない。


それなりに大きなターミナル駅になる現地と、途中の新幹線も発着する大きなターミナル駅を超えることを考えたら、15時半過ぎの帰り道は、カラオケをちょっと欲張りすぎた感がある。

実際、ホームに続くエスカレーターは、ちょうど電車が出発した後だったらしく、対面する人たちがたくさんいて、それだけでも少し怖くなり。

来た電車では座れたものの、新幹線が発着する大きなターミナル駅で座れない人が出てきて、こともあろうに俺の前に立ちふさがった。

これは相当なプレッシャーになり、下を向きつつ次の駅で降りてしまおうかとも考えたのだが、この時間帯、電車を降りてしまったら、次に来た電車で座れる可能性は低いなと思い直し、徒歩圏内まで我慢した。


でも逆に言えば、我慢できたのだ。

今回は往復ともに吐かなかったし。


少しずつではあるものの、ゆっくりと、取り戻している実感がある。

このままトントン拍子で進むとは限らないが、油断さえしなければ、あと不幸な事故さえ起きなければ、またスムーズに電車に乗れる日がくるんじゃないかと期待している。

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