赤子の詩
石ころ
トタンの壁
枯れ木
電信柱
ブリキの看板
私の身体
全ての実存は
完全
微細まで
具体的に
実現されている
かたや
風
水
空
心
形の
ないものたちは
不条理を
孕む
いや
むしろ
もしかして
それは
可変性
完全を
突き抜けた
可能性
今
耳の後ろに
感じる
巨人の
荒々しい息吹
続け
実存の不在の流れへ
彷徨う魂の夕べ
自在に吹き抜ける昂ぶり
闇に残る残光
朝のひたむきな祈り
括目せよ
世界の大穴から
巨人の手が
畏怖に震えながら
赤子の詩を
取り上げる
その泣き声は
全ての存在を
揺さぶり
あるがままに
何も変えず
誰も気づかずに
世界を脱皮させて
新たな身体で
生まれ変わった
世界は
全てが
新鮮に
切り取られていく
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