発想がとても素晴らしい。テンプレートから、少し抜け出した部分に触れる、異世界の裏話のようで次が楽しみです。文体も読みやすかったです。
魔法に対して制限が課されている小説は数多い。しかし制約がアレルギーという形で、その対策が主軸というのが面白い。 アレルギーの特徴は、アレルギーを持たない人には辛さを理解しにくいところにある。本作ではその辺りも過不足なく上手く描かれていると思う。 文体はやや硬め、やや重めだが、読みやすい。 設定が面白さに直結する作品なので、じっくり時間をかけて読むのがいいかもしれない。 何かを禁止したり、制限したりする世界観の作品は、大好物です。