ダンジョンに迷い込んでしまいましたよ^^
@maguron
第1話 どこ ここ?
ジメジメとした空気があたりを彷徨うようなとにかく生臭い季節だとは思っていたが、生臭い原因は季節とは無関係であった。
夕暮れ時日が赤くなって空を染めている。
「なんだこの。うんこのような生き物!」
僕はたじろいだ。
しかし近寄ってはこない。
それ以前に僕自身も直立姿勢から身を動じないのである。
「ここはどこだ。うーん」
僕自身この現在いる位置、場所、居場所!つまりは現在地を把握できていない。
目の前には、うんこに目が2つ付いたような、直径50cm程、人にして5歳児ほどの大きさのうんこがいる。
まわりを見渡すとうっそうとした木々が並び立っていて、方向感覚を失う。
せめて、民家の一つでも見えれば、そこに向かって全速力なんだがな。
しかし僕は目の前のうんこを前に直立不動状態であり、うんこはというと微動しているように見えるが、その位置からは不動である。
僕は埒が明かないと思い始めた。
意識が発生したさきほどからの現在の状況は未だに理解はできていないが、ここで時間を使うのは策ではない。
早く家に帰らねば
僕はうんこがいる中、回れ右をし、一歩進んだ。
「!?。なんだこれは」
僕は確かに一歩進んだ。 実際 一歩進んだということを確かめる意味で自分から真横にある、大木を見ながら進んだのだが、明らかに木は僕の目の右側に映っており、進んだことを意味する。
なぜ驚いたかと言うと、うんこも全く同じ距離を進行してきているからである。
木木木木木木木木木
土僕土糞土土土土土
土土土土土土土土土
土土土土土土土土土
木木木木木木木木木
マップで表せは大雑把にこんなものだ。
僕はマップでいう左方向にとりあえず、歩んでいくことにした。
家に帰るためにな。
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