第三十一話 ついに登場。
すると、
佐太夫は「うわぁ!!」と思わず、髪の毛が逆立つほど驚くのであった。
そこには腹立つほど憎らしくニヤニヤ笑っている
佐太夫は食い気味に「目の前に変な声した漬物石いたら普通、驚くだろ!!頭大丈夫か!!」と幸義に向かってまあまあヒドイこと言ってのけた。
すると、幸義は真顔になり、あまりに突然に、「死ね!!」と言って佐太夫の背中に乗ってる幸隆に刀で斬りかかった。
佐太夫は、それを、簡単にサラリとかわすと「なにすんだよ、鈍足!!」と威嚇の声をあげる。
幸義はバチバチと目を血ばらして「幸隆をワレに渡せ、殺してやる。」と刀をかかげて、泣く子も黙るような恐ろしい剣幕で佐太夫に詰め寄ったのだった。
佐太夫は幸義と戦う構えをみせ「そんなこと言われて、渡す訳ないだろ。」と臨戦態勢の構えをみせた。
「弱そうだ。」
どこからともなく男の低い声が聞こえた。その声が聞こえた瞬間、幸義は背中を刀で一突きされて、その場にうずくまっていた。
血反吐を吐きながら「......誰だ?」と幸義は後ろを振り向いた。
しかし、声の主の男は「これから死ぬ雑魚介に教える義理はない。さっさと死ねゴミ。」というと幸義の脳天を刀で貫いた。
「う。」
すると、木々の隙間から兵士たちが出現していき男は佐太夫を右手人差し指でさし「お前ら、アイツも殺せ。」と命令をくだすのであった。
命令をくだしたあとだった。その男は「待て」と言って兵士の動きを止めた。そのうえで無表情のまま首をかしげると「お前、なんで、そいつを降ろさない?そのほうが簡単に逃げれるだろうよ。」と佐太夫に尋ねた。
佐太夫は鋭い目に力を込めながら「名前を教えてくれない奴に、教える義理はない。」ときっぱりといった。
すると、その男はサラリと「俺の名前は
そして、佐太夫はすべてを悟ったかのように「なるほど。背中のコイツは
「へぇ。お前、おもしろいな。名は?」
「鷲塚佐太夫。」
そのときだった、真田幸隆が目を覚ました。
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