第五四話 落っこちるお話

 仕方がなかった。そう自分に言い聞かせ、僕はナオミさんたちの後を追ってマンションへ向かって走り出す。感染者の呻き声と咆哮をかき消さんばかりに轟いた男の絶叫は、十秒も経つと徐々に小さくなっていった。そして今では全く聞こえてこない。

 僕が逃げるために、彼にはいわば生贄になってもらった形になるのだが、そのことについて僕はほとんど罪悪感を抱いていなかった。ここに僕らが居合わせなかったら、車の中から脱出できずに男は追いついてきた感染者に全身を貪られながら死んでいったのだ。僕らがいようがいまいが、彼が死ぬことに変わりは無かった。


「ナオミさん、聞こえますか? もうマンションに着きましたか?」


 片手に散弾銃を握りつつ、携帯型の無線機を握ってマイクに話しかける。大沢村から持ち出してきたものだが、小型故に出力が限られていて、通信可能な範囲はせいぜい500メートルかそこらだ。しかし近距離ならば通信に問題は無い。もっとも、無線機の向こうに応答する相手がいなかったらただのガラクタなのだが。


 幸いなことに、ナオミさんはすぐに応答してくれた。


『そっちは無事?』

「なんとか、でもあの男の人は死にました」

『そう……。わたしたちも、あの女性と途中ではぐれた。多分旦那さんを探しに戻ったんだと思う』


 とことん面倒な一家だ、と口中に罵った。派手な事故を起こしてこの街に感染者の大群を呼び寄せてきたかと思えば、助けてもらったくせににロクに例の言葉も言わず、挙句の果てに勝手な行動を取る。僕らにとって疫病神でしかない連中だ。

 無論、彼らは生き延びる一心でそうしたのだということも理解はしている。感染者の大群に追われたのなら車でもなんでも使って逃げるしかないし、助けてもらってもまずは家族の安全確認を優先するだろう。勝手な行動を取ったのだって、自分の大切な人を助けたいという一心からに違いない。

 だが今じゃ、そんな愛に満ちた行動が全て裏目に出かねないのだ。


「どうします、その人。今マンションに向かっているんですけど、探してみますか?」

『いや、わたしたちはこの街からの脱出に専念しよう。今マナとユイに車に荷物を積ませてる。幸いこっちにはまだ感染者が来ていないから。君はそのまままっすぐこっちに来て。あ、でもなるべく感染者は引き連れてこないように』

「了解です」


 そう言って無線機の送話ボタンから指を離す。ナオミさんの判断は正しい。ついさっき出会ったばかりの上に勝手な行動を取る人物をわざわざ危険を冒して助けるよりも、まずはこの場を離れるべきだという点では僕も意見が一致していた。言い方は悪いが、あんな女のために命を賭けることは出来ない。もっと言えば、僕は誰かのためには死にたくない。


 結衣とナオミさんはマンションに逃げる時に一緒に食料の詰まったリュックも持って行ってくれたらしい。これで当分飢えずに済むが、この街を離れなければならないというのは痛い話だった。あの二つの死体が食料の詰まったリュックを持っていたということは、この街には――――――正確に言えば僕らが探索していない街の南側には――――――まだまだ食料が残っていたはずだ。それらを回収せずにここを脱出しなければならないというのは、正直言って惜しい。


 だがこの場合、何よりも優先すべきは僕らの命だった。一家を追って来た感染者の大群がこの街に雪崩れ込んできている以上、これまで通り隠れて連中をやり過ごすというわけにはいかない。今までは外を彷徨う感染者の数が少なかったから日中堂々と外に出られたのだし、マンションの一室を拠点に定めて行動することも出来ていた。しかし外を出歩く感染者の数が増えてしまえば、連中に見つかってしまう可能性も増える。かといって部屋に引きこもっていたのでは物資を消費するだけで、いつかは飢え死にしてしまうだろう。


 大量の感染者がやって来た時点で、この街に価値は無くなってしまったのだ。ならば被害の少ない内にさっさとここを離れて、どこか別の場所を探した方がいい。拠点や物資はまた新しく得ることは出来るが、命は失ったら二度と得られないのだから。



 散弾銃を構えつつ道路を進む僕は、感染者の咆哮が徐々に近づいてきていることに気づいていた。男の身体を貪っただけでは足らずに、他の獲物を求めて感染者たちが街中に広がり始めたのだろう。ちらっと見ただけだが、感染者の数は少なくとも100や200では数えきれないほどだった。この街の広さに比べれば屁でもない数だが、感染者たちは人間を求めてあちこち走り回っているのだ。どこかで鉢合わせする可能性は高い。


 目的地のマンションまでは直線距離にして400メートルもないだろうが、感染者を警戒しながら進まなければならないとなると、走って移動するわけにはいかなかった。曲がり角の向こうに何がいるかわからないのだ、飛び出し注意で進まなければならない。


 が、そんな僕の決意も、どこからか聞こえてきた女の悲鳴と、それをかき消さんばかりに轟く感染者たちの咆哮にたちまち萎えてしまった。布を裂くような悲鳴は、僕のすぐ近くから聞こえていた。

 またもや嫌な予感がして背後を振り返ったが、曲がり角の多い住宅街の道路には何も立っていなかった。ほっと一息ついた次の瞬間、その角の一つから何かが飛び出してきた。


「たすけてぇぇぇええっ!」


 それは赤ん坊を抱えて逃げ惑う、さっき車に乗っていた若い女だった。その背後には十数体の感染者の姿。どうやらあの男を助けようと引き返したはいいものの、途中で感染者に見つかってしまったらしい。僕の背後から現れたのは、途中で行き違いになっていたのだろう。


「あのクソアマ……!」


 彼女に背を向け、僕も走り出す。感染者が女に追いついて彼女を食らってしまえば、次に獲物になってしまうのは僕だ。そうなる前に、出来るだけ距離を稼いでおきたい。

 それに感染者を引き連れたまま、ナオミさんたちのところへ向かうわけにはいかなかった。そうなってしまえばあの一家の二の舞だ。感染者を倒すなりやり過ごすなりして一人になるまで、彼女たちのところへ向かうわけにはいかない。


「待って、置いてかないで! 助けて!」

「知るか!」


 ついそう返しながらも、僕は女とそれを追う感染者たちから逃げるべく必死で走った。いきなり出会った奴の巻き添えになって死ぬなんて冗談じゃない。結衣と出会ったばかりの頃の僕だったら話は別だが、今の僕はこの狂ってしまった世の中の真理を悟ってしまった。誰かを助けて一緒に死ぬくらいだったら、一人でも生き残ってやる――――――。


 そう決意し、目の前のT字路を右折しようとした僕は、行く手を阻むように道路上を彷徨っていた複数の感染者を見て慌てて足を止めた。銃声や悲鳴、仲間の咆哮を聞いてこの辺りにやって来た感染者たちは、どうやら獲物を探し回っていたようだ。複数の視線が一斉に僕の身体に突き刺さったかと思った次の瞬間には、血の混じった赤い涎を垂れ流しながら、感染者たちが襲い掛かってくる。


 散弾銃を構え、引き金を二回引く。複数の感染者が散弾を頭に食らって斃れたが、彼らの背後にいた数体の感染者は無事だった。仲間の身体が盾になって散弾の直撃を免れた感染者の数は3体、散弾銃を再装填している暇はない。

 大沢村で大和の死体から奪った自動拳銃を構えた僕は、両手をまっすぐ伸ばして先頭の感染者に狙いを定めた。ある程度の失血に耐え、痛みを感じない感染者は、手足を撃たれようが胴体を刺されようが人間を襲ってくる。一発で倒すには、心臓か脳味噌を撃ち抜く必要があった。手足を撃ったところで動きをある程度鈍くするだけだ。


 散弾銃のそれに比べれば軽い銃声と反動が、住宅街の狭い道路に響き渡る。まずは一番先頭の感染者に向けて三発発砲し、二発目が胸に当たってその動きが鈍ったところで、三発目が眉間を撃ち抜いた。死んだ仲間の死体に躓いた二体目の頭にも冷静に銃弾を撃ち抜いたが、その間に三体目が僕から数メートルのところまで迫っていた。


「なめんな……!」


 今度は5発撃った。焦っていたせいでほとんどの弾は外れたが、一発が眼球に命中し、その裏にある脳をも貫いた。血の涙を流して頭からスライディングを決めた感染者の死体から死線を逸らし、周囲の状況を確認する。既に背後には、感染者の集団とそれに追われる女が近付いていた。


「お願い、助けて!」


 無視して逃げようとしたが、行く手を新たに現れた感染者が塞いでしまっては、進むことも引き返すことも出来ない。

 周囲に視線を巡らせると、ちょうどすぐ傍に二階建てのアパートがある。階段を上って二階の廊下を進めば、隣の家の塀の向こうに降りられるはずだ。ちょうどアパートの敷地を囲う塀の向こうに、隣家のプレハブの物置の屋根が覗いている。廊下の端からジャンプすれば、あの物置の屋根に降りることができるだろう。

 少なくとも今は、感染者の視界から逃れることが最優先だった。姿を隠さない限り、連中はどこまでも追ってくる。


「そのアパートの階段を上がれ!」


 散弾銃にシェルを装填しつつ、背後を振り返ってアパートを指差す。女が頷いたのを確認すると、僕は前方から近づいてくる感染者に向けて引き金を引く。今度は十分距離が離れていたため、落ちついて撃つことが出来た。

 銃身を折って空のシェルを排出している間に、女が僕の脇をすり抜けてアパートの階段を上り始めた。レディファーストだなと皮肉りつつ、彼女の後を追って僕も階段を上る。


 古い階段はあちこち錆びていて、何人も乗ったら壊れてしまうのではないかと思うほどだった。表面は錆で赤茶色に染まり、剥がれたペンキが隅に吹き溜まっている。腐食が進んでいるのか、指が入りそうなほどの穴が開いている箇所もあった。

 アパートの二階に上がっても、どの部屋にも表札は見当たらない。ドアの脇の窓は割れていたが、どうやら感染が広まるずっと昔に割れたもののようだ。割れたガラスの向こうに見える部屋の中には何もなく、ここに人が住んでいなかったことを僕に伝えていた。


 荒れっぷりと人が住んでいた気配がないことから、このアパートは感染拡大前からこのような廃虚も同然の状態だったらしい。そういえば税金対策で、わざと古い建物を取り壊していないことが問題になっていると聞いたことがある。更地の方が税金が高く、そのため老朽化した建物でも取り壊さない家主が多いとニュースでやっていた。

 そんな無人のアパートは、今や大勢の感染者で賑わっている。僕らを追って来た感染者はやはりアパートの敷地に入ってくると、二階にいる僕らを見てそのまま階段を上がろうとした。しかし感染者には理性も譲り合いの精神もなく、一度に大勢が細い階段に詰めかけたせいで、感染者たちは階段を上ることが出来ずに押し合いへし合いしている。


「よし、廊下の端から向こうの家の敷地に飛び降りるんだ!」

「ちょっと何言ってんの、そんなこと出来るわけないでしょう!?」

「プレハブの屋根が見えるだろ、そこに飛び降りろ!」


 廊下の端から隣家の敷地まではわずかに一メートルかそこらしかない。プレハブの倉庫も塀に寄せて設置されているから、赤ん坊を抱いた女でも飛び移れるだろう。しかし彼女が一向に隣家の敷地に飛び移る気配は無かった。

 そうしている間にもおしくらまんじゅうから抜け出した感染者が、一体、また一体と階段を上り始める。が、人一人が通れるほどの広さしかないおかげで、一体ずつ列になって上るしかない。一度に一体だけを相手にすればいいというのは、中々楽だった。


 僕は階段の上に移動すると、階段を途中まで上りかけていた感染者の頭に拳銃を発砲した。狭い階段のおかげで動きが制限されているから、当てるのは簡単だった。力を失った感染者の身体が階段を転げ落ちていき、背後の数体を巻き込んで地面に逆戻りする。


「はい、さよなら」


 が、感染者たちもよっぽど腹を空かせているらしい。上から落ちてくる仲間の死体にめげる事無く、ゾロゾロと階段を上がろうとする。理性も恐怖心もないから、仲間が死んでも怯える事無く進み続けるのだ。

 見ればアパートの敷地はすっかり感染者でいっぱいになっていた。どうやら僕らは、この辺りにいる感染者たちのほとんどを呼び寄せてしまったらしい。数は100ほどだけだが、これからも増えるかもしれない。尚も倉庫の屋根に飛び移ることを躊躇っている女に、遂に僕は怒鳴った。


「お前いい加減にしろよ! 死にたいんだったら今すぐここから飛び降りろ、死にたくなくても飛び降りろ!」


 その言葉と共に拳銃の銃口を向けると、女は悲鳴を上げた。抱っこ紐で赤ん坊をしっかり身体の前に固定すると古びた手すりをよじ登り、その上から一気に隣家の敷地に向かって跳ぶ。ドシン! という鈍い音と共に、女の呻き声が聞こえてきた。

 振り返ると、物置の屋根の上で悶絶している女の姿が見えた。抱きかかえた赤ん坊はどうにか無事だが、どこか身体をぶつけてしまったらしい。しかし感染者に生きたまま食われるよりかは、大分マシな怪我だろう。


「あんた、さっさとそこから降りてくれ! でないと僕がそっちに行けない」


 二階に上がるには錆びついた階段を上がらなければならないせいで、今のところ感染者の進行ルートは一つに絞れている。しかしいつまでもここで不毛な攻防戦を繰り広げているわけにはいかない。既に階段の下の方には死体が積み重なってきているし、それを踏み台にして上がろうとする感染者も多い。


 少女の感染者がまっすぐ階段を駆け上ろうとしてきたので、散弾銃を発砲。至近距離から散弾を食らった感染者の細い足首がグズグズに切断され、片足を失ってバランスを崩したその身体が倒れ、地上へ逆戻りする。まだ生きているその感染者は、すぐに入り口付近に集まっている同胞たちに踏みつけられて姿が見えなくなった。


 このままここで戦っていても、いずれは弾か僕の体力が尽きる。そうなる前にさっさとここから移動して、ナオミさんたちのところへ戻らなければならなかった。感染者の死体は既に階段の中腹辺りまで積みあがってきている。

 弾薬を節約するために斧を引き抜き、階段を上がって来た感染者の頭に刃を振り下ろした。斧の刃は深々とその頭に刺さり、感染者の身体が一瞬大きく痙攣してから動かなくなる。その身体を足で押して刃を引っこ抜いた直後、轟音と共に周囲に土埃が舞った。


 見ると、目の前の階段が消失していた。どうやら大勢乗った感染者の重みに耐えきれず、二階に接する部分から折れてしまったらしい。放置されて長い間が経って老朽化していた柱が、殺到してきた感染者や積み重なった死体の重みでとうとう折れてしまったようだ。地上に転がる階段の柱は、腐食でボロボロになっていた。

 もしも階段にいたらと思うとゾッとした。そうだったら今頃僕は感染者もろとも地上へまっさかさまで、気絶しているところを食われていたに違いない。


 唯一二階に上がる階段が壊れたことで、僕が感染者に襲われる危険性はなくなった。が、だからといってここに留まることは出来ない。感染者は二階に上がって来れないが、連中が家の周りからいなくなるまで僕も地上に降りられない。感染者がこのアパートを包囲している限り、僕は二階から動くことが出来ないのだ。


「おいアンタ、今からそっちに行くからそこで待ってろ!」


 隣家の敷地に飛び移った女は、ようやく物置の屋根から降りようとしているところだった。このアパートは今や陸の孤島も同然だ。早いところ隣の家に移らなければ。

 下を見下ろすと、感染者たちが赤く充血した目で僕を見上げ、吼えていた。念願の獲物が目の前にいるというのに、今の連中は僕に手を出すことが出来ない。今どんな気持ち? と言ってみたい気分だが、何だか虚しくなりそうなので止めた。アパートの周りをウロウロする感染者を無視し、僕は廊下をまっすぐ進んだ。


 廊下の端から地上を見下ろすと、アパートの建物と隣家の塀の一メートルほどの隙間に、僕が落下するのを今か今かと待ち受けている感染者たちの姿が見えた。万が一足が滑ったりして隣の敷地に飛び移れなかったら、僕は下で犇めいている感染者たちの中へと放り出されることになる。

 下を見ないようにしつつ、廊下を囲っている手すりの上によじ登る。壁に設置された電気メーターを掴んで手すりの上に立つと、廊下に突き出た天井に頭をぶつけないようにして、勢いよく手すりを蹴った。


 空中に身体が留まっていたのはほんの一瞬だけだったのだろうが、僕からしてみれば何秒も経過しているように感じた。アパートの敷地と隣家の敷地を隔てる塀を飛び越え、目標である壁際に設置されたプレハブ倉庫の屋根に靴底が触れる。

 やったぜ。と思う間もなく、突如僕の身体から重力感が消失した。直後何かが壊れ、崩れる派手な金属音が鳴り響き、気づいた時には僕の身体は地面に叩きつけられていた。周囲には倉庫を構成していた金属板や、中に入っていたらしい潰れた段ボール箱がいくつも転がっている。


 どうやらこの物置もあのアパート同様、かなり古い物だったらしい。銃やその他諸々の装備品を身に着けた僕の重量に、屋根が耐えられなかったようだ。そもそもプレハブの物置は、誰かが屋根に勢いよく落ちてくるを想定して作られてはいないだろう。先に着地した女の衝撃で物置にガタがきて、続いて着地した僕が古い物置にトドメを刺し、物置はバラバラになってしまったようだ。

 幸いにも、僕は身体を強かに地面に打ち付けるだけで済んだ。中に入っていた段ボールがクッションになり、衝撃を和らげてくれたらしい。骨が折れていないことを確かめ、続いて武器が無事かどうかを点検する。幸運なことに、僕の身体以外装備品には傷一つなかった。


「あの……大丈夫?」


 恐る恐る声をかけてきた女を、つい反射的に睨んでしまった。コイツさえいなければ、今頃僕はナオミさんたちと一緒にこの街をおさらば出来ていたのに。


「……さっさと行くぞ。グズグズしていられない」


 腰の痛みを無視して、どうにか身体を起こす。せめて100人乗っても大丈夫な物置にしておいてくれれば良かったのにと、生死も定かではないこの家の住人を恨んだ。

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