第4話 ブラッシングを怠るからである

フローリングにクロさんのお毛々 気づけば今年もそんな時期


毛深いクロさん こっちにおいで ブラシをゆらゆら 


タカタカタカと床に転がる クロさん


ブラッシング大好きなーっ なーっ


まずは 右からと横になる

大きい身体を丸めたり 伸ばしたり 転がりまくる

ふわり ふわり 毛が舞う ソファのうえ


服も ソファも 毛だらけの部屋


ほへーっ

気持ち良さげなクロさんの顔 でも そろそろ……ガブッ!


ほらきた


(なんで噛むんだ……お礼なのか……)


毎日いたせなーっ

ブラッシングは日課ぞよなーっ なっ


誇らしげにしっぽをピンと立てて部屋を後にする


じっと見ていた チョビさん


(チョビさんも おいで)


僕、それ嫌いにゃー みゃ





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