第35話「友引かよ~」返ってよかった…。
5月17日
まことなのだよ。
今朝、左耳がいきなり「突発性難聴」を起こした。
耳鼻科でそう診断されたのである。
原因はストレスであるということだ。
ストレス? ストレスだと?
母と静かな二人暮らしの我が家に、熊本から震災を逃れてきた祖母が来た。
彼女の存在はつつましやかだが、気になると言えば、話しかけると必ずと言っていいほど「ふぁっ?」と聞きかえしてくることだ。
母に相談したら、年なので耳がやや遠い。正面から話しかけてほしいと言われた。母も後ろや横から話しかけて同じ反応だったそうだ。
耳が遠いなら仕方がない、と思ったが、ストレスはまだある。
愛猫が死んだので「ペットロス」ではないかとも言われた。
その点は、しっかりとけじめをつけるつもりでいるので、可能性は低いだろうとは思ってる。
一番可能性が高いのは、甥っ子のいたずらだ。
昨日、わたくしの左耳におもちゃのスピーカホンを押し当てて「わーはーはーはーはーはーはー(笑)」となんども繰り返したのだ。やめてと言って抵抗してるにも関わらず!
子供の心に傷をつけるわけにもいかないので手ひどく扱うことはできない。ああ、抑圧してしまう!
あと可能性があるのは、ボイスドラマを創るのに、時間を費やしすぎたことだ。
全部で11パートあるのだが、二日で仕上げたので無理がたたったかもしれない。いつものことだが、年一回の楽しみなので、ついはしゃいでしまった。
一回変化を加えるごとに初めから聴きなおすので、計何十回と聴いたかわからない。これで飽きるようなら人様に披露できない、と思い込んでのことである。
正直わたくしの編集は拙い。ノイズキャンセルもよくわからないし、確実にできるのはフェードインとフェードアウトだけだ。
だけど、面白く作ってる。
終わると、ふっと「あ、楽しかった」と思えるように。
今回、病名は「めまい」とされているが実際に告げられたのは「突発性なんとやら」なので、二週間も経ってからでは一生耳に何かつまってるような、覆われているような感覚が続いたことだろう、という診断であった。
今日行ってよかった。ゼハゼハ。
☆☆☆
この日は、友引で、どこの斎場も締め切っていた。正直そういった、常識めいたものに母もわたくしも、うとい。
電話をしてから気が付いた次第。
でも、これで大和と離れないでいい。理由ができた。心のどこかで安心していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます