流れ星が導いた恋
@strawberry_dream
第1話 学院の伝説
此処は流星学院。自然いっぱいな土地に建つ全寮制の学校だ。この学院には、とある伝説がある。それはこの学院の何処かにある様々な色の流れ星の絵を見つけると、見つけた人に幸せが訪れる、というもの。運命の人が見つかる、なんて言う噂すら飛び交っている。しかし、この伝説を立証した者は居ない。その為、単なる伝説として一部の女子たちの間で囁かれている。
「・・・って言う伝説があるんだって」
「へぇ~。何だかロマンチック」
昼休み。学院のカフェテリアで学院の伝説について話す2人。この2人は中等部2年のゆりかと愛華。入学以来の仲な彼女たちは大人しく、人付き合いがあまり得意な方ではない。その為、2人で居る事が多い。ましてや、男子と一緒に居た事など無かった。
「本当にこれは噂なんだけど、高等部の先輩でこの伝説を現実にした方がいらっしゃるんだって」
「幸せを見つけたって事?」
「うん。その先輩は伝説を見つけてから少し経って、彼氏さんが出来たんだって」
「じゃあ、その話って伝説なようで、現実なんだ」
「うん、そうだね。だけど中等部では今のところ、1人も見つけていないんだって」
「と言う事は、高等部で見つかる可能性が高いって事?」
「どうなんだろう?」
カフェテリアで販売しているアイスを食べながら話し合う2人。所詮は伝説だから、と信じない者も居るが2人は信じたい。ゆりかは所属する図書委員会の先輩に聞けば、何かヒントがあるかもしれない。そう思っていた。
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