Ending そして世界が滅ぶまで
雪瀬ひうろ
第一章 英雄の証明
第1話
世界は滅んでいく。
町の外れにある小高い山。そこからは町中が見渡せた。古びた市民病院、一面に広がる田んぼと畦道、廃校になった小学校、荒れた小さな図書館、電車が一日二本しか来ない駅、そして、今ではこの町唯一となってしまったスーパーマーケット。小さな町だ。この滅びゆく世界の中では、きっとすぐに消えてなくなってしまう。そんな町だった。
僕はそんな町並みをここから見下ろすのが好きだった。その理由は自分でも判然としない。それでも、この行為が自分にとって大切な何かであった事は確かであった。
もうすぐ世界は滅ぶのだ。
そんなある日の事だった。
彼女が僕の目の前に現れたのは。
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