　ケーキを買う為だけに、ホテルを訪れる人はまだまだ少ないと思う

　特に、自分の為に買う人は少数派であろう

　ただ、最近ではホテルのケーキだけが極端に高いということはなくなった

　昔は５００円を超える商品なんて少なかったけど、近ごろはたくさんある

　７００円前後、いや１０００円近いのでさえ普通のケーキ屋で見かける

　つまり、お値段における差異はなくなった

　それでも、わざわざホテルでケーキを買う人は圧倒的に少ない

　以前も言ったが、基本的に人は自分の行動範囲にある店でケーキを買う

　そこで問題なのが、ホテルに入るのに抵抗がない人がどれほどいるか？

　昔と違ってホテルのブランド力は落ちてきているものの、まだまだ学生が気軽に入れるところではないと思う

　結局のところ、高級感がホテルケーキに求められているのは間違いない

　ホテルには、良い意味での知名度がある

　年配の方であればホテルというだけで贅沢だし、有名なホテルが枕詞に付けばたいていの人は良いモノだと判断する

　そういった感覚を『愚か』と断ずる人もいるかもしれないが、私はそう悪いことではないと思う

　あらゆる物の良し悪しを、全て自分で判断するのは大変なことで疲れる

　だから、物によっては『ブランド』や『流行』に頼るのも悪くない

　趣味として追及している人には納得できないかもしれないが、ただ楽しみたい人からすればなんだっていいのだ

　私が思うに、ケーキは嗜好品であり、プレゼントであり、コミュニケーションをはかるツールである

　だから、お店もその用途に合わせて変えていく

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