企業としての宿命

 お菓子の原価は32~35%といわれている

 ちなみに料理は28~30%で、コーヒーなどのドリンクは3%

(だいたいであって、絶対ではないよ)


 チェーン店は企業なので、この原価が明確に決定している

 対して、個人店は結構いい加減な場合が多い

 そして、この原価――材料費をケチり始めると、飲食店は潰れると囁かれている

 だから、真っ先に人件費を削り――ブラック企業と揶揄される


 もちろん、大量生産と大量受注することで、個人店よりも安くあがる場面も少なくはない

 けど、ロスト――


 だとすれば、一円でも安くしたいと思うのは当然であろう

 粉も砂糖も卵もバターもトン単位で使うのだ

 しかも、その内の幾らかは手間暇お金をかけて捨てるだけ


 そんな毎日が、賞味期限を始めとした偽装へと繋がるのだろう


 そこまでいかなくとも、バターとマーガリン(またはショートニング)、動物性生クリームと植物性生クリームを混ぜて使うのは当たり前になっている


 他にも、販売店で焼いていたシュー生地などを全て工場で賄うようになったという話も知っている(結果、そのお店は潰れましたけど)


 噂ではなく、消費者の舌は馬鹿にできないのだ

 特に何も告げずに、こっそりとやると手痛いしっぺ返しを受ける


 ただし、ウマくやった成功した例もないことはない


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