オモムキバトル

いましん

え、私がエルサルバドルに!?

「違う、オモムキバトルだってば。」

私の親友、多良地たらち 由良ゆらがツッコミを入れる。

「本来は私が出るはずだったんだけど、用事が出来ちゃって行けなくなっちゃったの。だから代わりに出て!お願い!」

「なんか良くわからないけど、いいよ。」


ってな訳で、私はゴロツキベルトとかいう見たことも聞いたこともない怪しげな大会に出ることになっちゃった。なんとかなるよね。

あ、私の説明をまだしてなかったよね。私は、美空みそら 美琴みこと。成績も性格も顔も、中の上を自負している。平均以下なのは…おっちょこちょいなのと...胸と...彼氏がいな……やめとこう。

そうそう、多良地さんは、もう出てこない(予定)だから、覚えてなくていいよ。導入部に誰か必要だっただけだから。要はモブ。名前は適当にタランチュラからつけた。

私の1番の問題点は、勢いで書いてるせいでキャラと語尾が定まってないことだよ。メタネタだらけなのも問題だね。あと喋りすぎ。

よし、そろそろ本題に戻ろう。



「ここが会場かぁ〜。思ってたより広いなー。」

東京ドーム23個分の広大な土地。絶対そんなにいらないだろってくらいだだっ広い所が会場だった。決して思ってたより広いというレベルではない。

「人もいっぱい居るー。」

これは先程と逆の意味で人がいっぱい居るというレベルではなかった。参加者約70人。一応言っておくが、これは予選無しの全国大会である。思いっきりドマイナーなくせに、土地は使う。もっと宣伝の方に力を使うべきだし、全国大会をするのも早すぎる。正直どうかしてる大会だ。

あと、最初は地の文が一人称だったのに急に三人称になったのもどうかしている。


「レディーーーース、アーーーンド、ジェントルマーーーーン!ようこそお集まりくださいました!司会の美美美ー美ビビビービ美ー美美ビービビです!」

よく聞く台詞をよく聞かない名前の司会者が発する。ただ、某少年マンガの主人公の兄に同じ発音をするのがいるので、割と聞くかも知れない。


「さて、これから皆さんにやっていただくのは…………」

少なめの人数。広いフィールド。怪しげな司会者。完全にデスゲームのノリだが、安心してください。ギャグ中心ですよ。

「ズバリ!オモムキバトル!」

「「「「イエーイ!!!!!」」」」

これがワイワイ系の人達の反応。

「…………」

これがクール系の人達の反応。

「オモムキバトルって??」

これがよく分からないまま来た人達の反応。

「え、オーク討伐サバイバルじゃないの?」

これが美琴の反応。もしそうだったらファンタジータグがついている。

美ー美美司会の人は話し続ける。

「オモムキバトルとは!美しさ、芸術性などがそのまま攻撃力になる競技!美の概念に違いはあるものの、それぞれの美を最大限に引き出して頑張ってください!後はやったら分かる!以上!それでは組み合わせを発表します!」

怒涛の雑な説明ラッシュで読者を置いてけぼりにしていく。そもそも冒頭で置いてけぼりになっている姿が想像できるが。

「第一試合!美空みそら 美琴みことVS和島わじま 侘助わびすけ!」

「い、いきなり第一試合!?」


私、どうなっちゃうのーーー?










強引に少女マンガのノリで終わらせようとした美琴であった。


つづくつもり

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