女子中学生だけど異世界で勇者やってます

ちなみ

やばい

どうしようどうしようどうしよう明日からテスト……!

それなのに全く勉強していないという馬鹿者がいる。

それは春山明日香。つまり私だ。

中学校生活始まったと思ったら2ヶ月後にはテストかよ!


って思った途端に生きることが嫌になり

遊び半分で異世界に行けるおまじない(?)的なものを試した。

そしたら……

なんで本当に異世界来ちゃってるんですかね!?

なんかいつもと空気が違う。不思議な感覚だ。

そういえば元の世界の私はどうなってるんだろう。存在すんのかな?


まあテストしなくて済むからいいけど!

その一言で許される神様は気楽でいいなあ(怒

あー、でも異世界に来た張本人は私か。あれ?でもそれだったら……


「あなたは春山明日香様であらされますか?」

1人の少年が声をかけてきた。私より幼いくらいか?

てか何言ってんだこいつ。

「……春山明日香だけど」

意味も分からず名前を答える。

こいつも春山明日香って言ってたからおかしくはないだろう、多分。


「おお!左様でございますか!」

「あんたさっきから何言ってんの?」

ドラマで聞いたことがある口調だけど難しい。


「何と言われましても。あ、そうだ!勇者様がお呼びですので」

また訳分からんことを……

「とりあえず着いてきてください」

「はぁ?」


* * * *


「勇者様ー?」

「あのさ、お前マジで頭大丈夫?」

「……勇者様ー?」

無視しやがったな、恨んでやる。

っていうか本当に異世界なのだろうか。

「いーよー入ってきてもー」

だいぶゆるい勇者だな。


「失礼します。女勇者の件なのですが……」

「おー見つかったの?そいつ?」

マジでこいつらなんなの!頭おかしいんじゃねーの?!

あ、やっぱり異世界だからかな?

とか色々考えているうちにあいつは消えた。なぜ。


「あんた誰?」

ずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。

「勇者」

「そうじゃなくて。名を名乗れ」

勇者だってことは聞いてたからわかるっつーの!

「山城レイ」

「あ、そう……ってなんか聞いたことあるような」


なんだろう。見たことがあるような気もするが、しらない。

「まあいいや、ところでなんで私を呼んだの」

「今、この国は絶滅の危機?みたいなやつでさー」

「適当かよ」

「うん。女勇者の助けが必要なんだ」

思ってたんと違う


「簡潔に説明してくれ」

いくさに出ろ」

いきなりこの展開とか流石異世界。訳分からん。

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